
♪音楽で感じる~ 「北野武監督作品・ビートたけし出演作品」
北野武監督作品の魅力のひとつに「音楽」が挙げらます。
作品についての紹介と共に劇中の音楽をお楽しみください♪
あの夏、いちばん静かな海。

北野武監督第3作目。過去作はバイオレンスがテーマだったが一転して、青春、恋愛のヒューマンドラマ。
耳が聞こえない2人の恋愛模様をサーフィンを通し、やさしいタッチの俯瞰で撮る。静かに時が流れるストーリーと映像は「キタノブルー」と言われる青みがかった色彩の原型である。音楽は宮崎駿監督作品の音楽担当である久石譲氏を起用し名曲「Silent Love」にて作品に余韻を与える。

Silent Love
ソナチネ

死場を失ったやくざの情景、想いを描いた作品。
公開当時、国内では2週間の短期間で終わり興行成績も伸びなかった。しかしカンヌ国際映画祭「ある視点」部門での高評価により特にヨーロッパ、映画発祥地フランスで北野映画マニアの「キタニスト」が生まれた。評価は逆輸入することになった。ファンの間では「キタノブルーの完成形」、「北野映画の最高傑作」と言われている。

SONATINE (from "Sonatine")
Kids Return(キッズ・リターン)

北野監督バイク事故後の作品。
全編、冬空をイメージさせる独特の映像 と無垢な童心に帰るような声で始まる、音楽が映画への高揚感を上げる。

KIDS RETURN
MEET AGAIN
HANA-BI

「HANA(花)=生」と「HI(火)=死」破滅・・・その先に。
犯人を尾行し、追い詰めた時に起きた「銃撃」により殉職した刑事(芦川誠)の妻(大家由祐子)、見張りを変わったことにより犯人に狙撃され下半身不随になり、家族も失う堀部刑事(大杉漣)への強盗を犯してまでの償い。返済したにもかかわらず、追っ手を送るヤクザとの戦い、余命幾何の無い「妻」とのロードムービー。

HANA-BI
菊次郎の夏

夏を感じる時期に観たくなる作品。 前作のHANA-BIは妻とのロードムービーだったが、今作は「母を訪ねて三千里」をモチーフにした破天荒なおじさん菊次郎と母親を探したい近所の子供、正男との旅。今作のキーアイテム「天使」はキッズリターン撮影時に知らないおばさんからもらった天使がきっかけ。互いの母親を見かけるが・・・息子にとって「母親」は甘えたくなる存在。

Summer
BROTHER

兄弟の繋がり方に血も間柄も人種も関係ない作品。
団塊世代である監督の白人に対するコンプレックス、差別をうけた日本人と黒人の反骨心、血のつながった兄弟、やくざの兄弟、弟分 、異国での弟分 それぞれの兄弟の関係性を描いた。

Ballade
戦場のメリークリスマス
第二次世界大戦下のジャワ山中の日本軍捕虜収容所を舞台に、極限状態におかれた男たちの心の交流を描いた人間ドラマ。「愛のコリーダ」の大島渚監督が、デヴィッド・ボウイ、ビートたけし、坂本龍一といった異色のキャストで撮り上げた話題作。1942年。ジャワ山中の日本軍捕虜収容所。そこには単純で粗暴な軍曹ハラと日本語が流暢な英国軍中佐ロレンス、そして収容所長のヨノイ大尉がいた。そこへある日、英国軍少佐セリアズが連れてこられた……。



Merry Christmas Mr. Lawrence - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022