キングコングの逆襲
キングコングの逆襲
1967年 日本 劇場公開:1967年7月22日
スタッフ 監督:本多猪四郎、脚本:馬淵薫、製作:田中 友幸、特技監督:円谷英二
キャスト 宝田明、ローズ・リーズン、リンダ・ミラー 、浜美枝、天本英世、沢村いき雄、黒部進、 田島義文、堺左千夫、北竜二、中島春雄、関田裕 、アンドリュー・ヒューズ 、ほか

キングコングの逆襲は、1967年(昭和42年)7月22日に公開された日本の特撮映画。製作は東宝、配給は日本では東宝、アメリカではユニバーサル・ピクチャーズがそれぞれ担当した。監督は本多猪四郎、主演は宝田明。
製作時に東宝が得たキングコングの使用権は5年間有効であったため、契約終了前にもう1本製作すべく企画された。悪の科学者ドクター・

フーの陰謀に、正義の怪獣キングコングが立ち
向かう内容であります。
国際手配中である悪の天才科学者ドクター・フーは、某国の女工作員マダム・ピラニアの要請で、国連の科学者委員ネルソンと野村のアイディアを剽窃したロボット怪獣メカ二コングを建造する。これを使い、北極の地下に眠る究極の核兵器素材である高エネルギー鉱石「エレメントX」の採掘を目論むが、エレメントXから発せられる磁気のため、メカニコングは作動不良に陥る。

同じころ、国連の原子力潜水艦エクスプロアー号は、海底油田調査のために南海の孤島モンド島近海を航行中、岩崩れに見舞われ故障する。修理のために寄港したモンド島で、司令官のネルソンたちは伝説の巨獣キングコングと遭遇する。キングコングは乗員のスーザンに強い興味を持ち、その言葉を聞き分ける。


これを知ったマダム・ピラニアは、ドクター・フーに本物のキングコングを使っての採掘を提案する。北極地下に捕らえたキングコングを働かせるべく催眠術がかけられるが、すぐに解けてしまう。ドクター・フーはネルソン、野村、スーザンの3人を北極基地に連行し、キングコングに採掘を命じるよう脅迫する。

ついにキングコングは怒りを爆発させ、基地から逃走する。ドクター・フーは東京に上陸したコングを追い、東京湾に停泊した船からメカニコング2号を出動させる。この事態に、計画の露見を恐れて当初の目的からも逸脱していると考えたマダム・ピラニアはドクター・フーを見限り、ネルソンたちを船から逃走させる。
スーザンは何とかキングコングに追いついて鎮めようとするが、そこへ出現したメカニコングが彼女をさらってしまう。キングコングとメカニコングの激闘は東京タワーへ移り、都下を見下ろす大決戦が始まった。
『ゴジラ対メカゴジラ』およびその続編『メカゴジラの逆襲』に登場するメカゴジラは、プロデューサーの田中友幸が「ゴジラ誕生20周年」のイベントとして、「昔メカニコングってロボット怪獣があったけど、ゴジラのロボットは作れないかな」とアイディアを出したことから生まれた。
マダム・ピラニアを演じるは、東宝版コングと2度目の共演となる浜美枝。妖艶な魅力と美貌は実質ヒロインのスーザンを脇に追いやっていた。

また、自信家で冷徹。天才だが、マッド・サイエンティスト。ドクター・フーを怪演/巧演の天本英世。東宝特撮でも様々な役を演じてきたが、やはり最大のハマり役である。