DISCASレビュー

k.a
2025/09/01 23:17

めぐりあう時間たち / サントラ 洋画オリジナル

フィリップ・グラスの「めぐりあう時間たち」(2002年、Nonesuch Records)のオリジナル・サウンドトラックは、時間の川が三つの人生をそっと繋ぐような、ミニマルで幽玄な音の織物。スティーヴン・ダルドリー監督のドラマに寄り添い、グラス特有の反復するピアノのアルペジオと弦楽の揺れる波が、バージニア・ウルフと二人の女性の内なる葛藤を抽象的に描き出す。時計の秒針のようなリズムが、運命の交錯を静かに刻み、繊細なオーケストラのうねりが、哀しみと希望の間で魂を揺さぶる。抑制された和音は孤独の深淵を、柔らかな旋律は繋がりの温もりをそっと抱きしめる。TSUTAYA DISCASでこのディスクをレンタルすれば、時代を超えた心の共鳴が響き合う、静謐で深遠な音の時間が広がる。

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1 件の返信 (新着順)
Stella
2025/09/02 05:59

フィリップ・グラスの音楽は、時を大事に刻んでいる感じで、聞きごたえがありますね。