カッツ
2025/12/16 07:30
アマデウス
1984年/監督:ミロス・フォアマン
本作は、ブロードウェイの舞台劇を映画化した作品であり、アントニオ・サリエリの回想を通じてモーツァルトの姿を描いている。音楽家として地位を築きながらも、天賦の才に恵まれなかったサリエリは、若く奔放なモーツァルトに激しい嫉妬を抱く。
モーツァルトは音楽の天才でありながら、自由奔放で放蕩に満ちた生活を送り、周囲を困惑させる存在として描かれる。その一方で、彼の作品は神から与えられたかのような美しさを放ち、サリエリの心をさらに苛む。サリエリはスパイを送り込むなどして彼を陥れようとするが、その行為自体が彼の苦悩と嫉妬を際立たせている。
本作の面白さは、モーツァルトを「天才でありながら欠点だらけの人間」として描いている点にある。彼の軽薄さや奔放さが、逆に音楽の純粋な輝きを際立たせ、サリエリの視点を通じて「才能とは何か」「人間の価値とは何か」という普遍的な問いを観客に投げかける。
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