DISCASレビュー

k.a
2025/07/08 07:52

クレイヴン・ザ・ハンター

映画『クレイヴン・ザ・ハンター』(2024年、J・C・チャンダー監督、アーロン・テイラー=ジョンソン主演)は、マーベルコミックのスパイダーマンの宿敵を主人公にしたソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)のアクション映画。幼少期に冷酷な父親(ラッセル・クロウ)のもとで育ったセルゲイは、ライオンに襲われた際にその血から「百獣の王」の力を得て、最強のハンター「クレイヴン」に覚醒。動物を密猟する悪人を狩るダークヒーローとして暗躍するが、弟ディミトリ(フレッド・ヘッキンジャー)の危機や怪物ライノ(アレッサンドロ・ニヴォラ)との戦い、父との対決で暴走していく。R15+指定の過激なバイオレンスとアーロンの肉体美が光るが、ストーリーは冗長で原作の孤高なヴィラン像から動物愛護寄りに改変され、物足りなさを感じる声も。SSUの『ヴェノム』に比べると地味だが、アクションの迫力と家族ドラマの要素はまずまず楽しめる。続編匂わせのラストも、SSUの不調で実現は不透明。

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