最後のシーンで3度泣いた、素敵な映画!『花まんま』
「お兄ちゃん、ずっと、ありがとう」
今年一番泣いた映画かもしれません。 映画『花まんま』を観ました。
最初は、“妹弟を守るお兄ちゃんの奮闘記”だと思っていました。けれど観終わってみると、それだけでは語れない、ひとりの「お兄ちゃん」が人として成長していく物語だったんだなと、胸に深く残っています。
主演の鈴木亮平さん。大好きな俳優さんです。 今回も、ただ優しいだけじゃない。 迷い、怒り、そして守りたいというまっすぐな気持ち。 「お兄ちゃん」でいようとする姿勢に、こちらの心がボロボロに崩されるほど感動しました。
そんな彼の大切な存在として登場するのが、有村架純さん。 最初は何を考えているのか、なかなか読み取れない。でも、その“わかりにくさ”が逆にリアルでした。 最後、彼女が見せた静かな涙と、感謝のこもった行動に、ああ、この人もずっと「思っていたんだ」と気づかされて、また涙が溢れました。
そしてクライマックス。 亮平さん演じるお兄ちゃんのスピーチ。 結婚式の場面で語られる言葉は、もう、声を出して泣きそうでした。 私自身、結婚したとき自分が多くの人に支えられていたことに気付けなかったを振り返って、ちょっと恥ずかしくなるほど。 「こんなふうに、心からありがとうを言えるって、すごいことなんだ」 そう教えてくれるシーンでした。
本作には、ちょっと不思議なファンタジー要素もあります。 神様の“ちょっとした手違い”によって、彼、彼女の物語が動いていくのですが… この設定が、あたたかくもユーモラスで、何だか“運命”も人間味があるんだな、なんて思わせてくれます。
そして両親たちのキャラもまた魅力的。 笑って、泣いて、心温まる家族の姿。
最後は、ほんとうに3回泣けました。 想像を超える展開の連続に、心がふるえる。 明日、誰かに「この映画観てみて」とおすすめしたくなる、そんな一本です。