DISCASレビュー

カッツ
2025/12/10 08:29

SHAME -シェイム-

2011年のイギリスのドラマ映画で、スティーヴ・マックイーン監督による作品である。エンドタイトルを見て“あのスティーヴ・マックイーン?”と思ったが、もちろん同名の俳優とは別人である。まるで『ニンフォマニアック』の男性版とも言える作品だ。

物語は、妹が彼の住むニューヨークへ同居しに来たことをきっかけに、性依存症を抱える30代の男の生活が次第に崩壊していく姿を描いている。キャッチコピーは「愛なら、毎晩ティッシュにくるんで捨てている。」という衝撃的なもの。観ていると心が重く沈み、ラストも救いがなく、何とも後味の悪さが残る。

人間の孤独、依存、そして愛の欠如を鋭く描いたこの作品は、観る者に深い不安と問いを投げかける映画である。

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