DISCASレビュー

「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」（2010）は、水島精二監督による「ガンダム00」シリーズの完結編。西暦2314年、TVシリーズ2期の2年後を舞台に、ソレスタルビーイングが地球外生命体ELSと対峙する。刹那・F・セイエイ（宮野真守）を中心に、人類の存亡と「対話」をテーマにした物語が展開。ガンダムシリーズ初の異星人との戦い、ダブルオークアンタの量子テレポートなど、従来の枠を超えたSF色が強い。迫力のモビルスーツ戦と澤野弘之の音楽は圧巻だが、戦闘の高速性が一部で分かりづらいとの声も。イオリア計画の全貌と人類の進化を描き、賛否両論ながらもシリーズの新たな挑戦として評価される一作。