【売れない芸人が熱弁】ジョーカー2必見!『これワシや!』
あなたはどっちのだろうか?
この映画で心を揺さぶられるか、それとも。絶対必見です!
(詳しくなくてもいけます。1は必須ですが復習して全部を見直さなくてもOK)
笑わせることのできないコメディアンが
ただ笑われていただけなのか、
世間を笑わせていたのか。
アーサーとジョーカーの本質とはなにか?
同じく売れない芸人のダメ沢直樹(ウェルダン穂積)ですが、
私は、とてつもなく良かったと思う。
と、いうことで興を削ぐネタバレは少しずつ最小限にしながら
手短に熱弁したい。
ミュージカル苦手、と公言して自家中毒に陥っているケースが多いが、
歌は台詞であり、
抽象表現で妄想を拡大させているわけでもあるので、
その辺は、「結構歌う」のは覚悟していけば問題ない(;'∀')
それに歌詞も考えさせられるメッセージになっている。
ジョーカー2(ジョーカー;フォリ・ア・ドゥ)【二人狂いの意味】でひと繋ぎの物語になっており、
前作のアンサーをどう受け止めるか。
ジョーカーに向き合う物語にして、
真のアーサー、真のジョーカーを、目撃する。
劇中、
「エンターテイメントは幕が下りてもワクワクする」
という。さぁ、前作がそうだったように
今作もあなたは、ワクワクするのだろうか。
舞台にはすべてがある。
映画を通してあなたはなにを見るだろうか。
メッセージを込めたこの映画。
すこーしずつネタバレします。
前作ジョーカーで、私が一番泣いたのが
あの小人症で身体の小さいまま大人になった同僚。
ジョーカーは彼を傷つけない。
その理由が「君だけは僕を笑わなかった」から。
惨殺に及びながら放たれた光に涙が止まらなかった。
大きな悲劇となりカリスマとなる前作ジョーカーのラスト。
すごいのが、今回。前作の映画は「再現ドラマ」として
劇中の世界のみんながみていた、という設定になっている部分。
模範囚として過ごす
ジョーカーは裁判にかけられ、メディアの注目を浴びる。
ジョーカーは彼なのか、それとも彼の知らない、もう一つの人格だったのか。
彼に責任能力はあったのか。
映画の批評家がいう「物語が停滞する」という歌が頻繁にあるとはいえ、
逆に言えば、長い妄想を楽しめる、といえる。
「俺たちを惨めにした連中」への復讐というものは
どれだけ人を熱狂させるか。
そういった感情は確かに存在する。
だから前作があれほどウケ、影響されるものまでいた。
だからおかしかったのだ。
それで映画の解釈、世界の解釈は正しいか?
その答えをだすのが、今作。
そもそもジョーカーとは、
悪のカリスマである。
ダークナイトの時、ジョーカーはバットマンに
どうしようもなく生まれながらにして悪に生まれる人間がいる。
それとどう向かいあう?とバットマンに問いかける。
そこに救いなんて微塵もないはずなのだ。
だが、「ジョーカー」には優しさがあった。
だから「1」と「2」は一貫しているわけで、
幻滅する、がっかりする、というのは少し変だ。
それは「リー」(後のハーレクイン)と同じ、
ただの願望を投影しただけにすぎない。
前作の小人症の同僚が証言台に立つ。
ここで前作のあのシーンの時、
ずっと、ジョーカーが怖かった、と語る。
アーサーの優しさのように見えたシーンは、
ただの恐怖でしかないのだ。
突き付けられたアンサーに
ジョーカーのメイクをしていたアーサーは
「抗弁なし」という態度をとる。
ここに、言葉にしなかった大きなメッセージを込める。
これがジョーカーであり、アーサーだったのだ。
このアンサーが見られただけで私は満足だった。
ここには都合の良い嘘や感傷がなかった。
雨の中で笑い続けるアーサー、
印象的で美しいシーンが多い。
ただ、歌の妄想の中での名シーンは
抽象的なだけで、嘘なので名シーンかどうかは
MVのようなので判断に迷ってしまう。
「あのドラマを20回みたよ!」
と熱く語るりー。
まさに前作ジョーカーのファンをみるようだ。
これにもアンサーがあり、
結局
アーサーを惨めにするだけだった。
ちなみに、
看守たちの面目を潰して
連行されるジョーカーを見た時、
私、高校で全裸になって全校生徒の前で舞台を走り抜けて、
先生に連行されたときの情景がフラッシュバックしました(;'∀')
めちゃシバかれました・・・。
それと看守が調子に乗ったジョーカーに
肩を叩かれてシバかれるシーンも
まったく同じでどんどんフラッシュバックしました(;^ω^)
私は殴らないよ。
そう、だってジョーカーって売れない芸人(コメディアン)なんだもの。
激しくその気持ちわかるよ。
復讐の中に彼はいない。
だから、物語の彼に憧れて引っ張られる、というのは
ただの恥ずべき解釈なのだ。
だから「1」の時の解釈にモヤモヤが残った。
大好きだけど、その熱狂の仕方は間違いである、と。
答え合わせ、になってしまっているのが
残念だった、という意見があるとすればそれも一つ。
しかし、それをヒーロー映画のヴィランで描いたというのはすごい。
世間を賑わす殺人犯が
神格化されることがあるが、
それがいかに幼稚な解釈であるか、を
叩きつけた。
だから私はこの映画を笑わない。
なお、詳しい人が見ると
一発で「トゥーフェイス」(顔が半分グロテスクに溶けているバットマンの敵)の存在を見抜き(名前の時点で)
、
意味深なラストの人間を
「ヒース・レジャー」(ダークナイトのジョーカー)に似ていた、という。
ジョーカーは概念であり、
その概念から外れたアーサーはジョーカーから削除されるべき存在なのだ。
と、いうことは裁判が、ああなったのも
助けるため、というより、アーサーを消そうとしていたのだろうか。
とにかくすんごい。
私は最後に流れた歌の歌詞
「条件付きの約束だよ」
君が愛を探すなら、
愛は必ずやってくる。
愛も君をさがしているのだから、
という意の部分がめちゃめちゃ素敵で良い、と思いました。
劇中でみんなで鑑賞していた
映画「バンドワゴン」という映画も映画マニアからするとめちゃ刺さるのだという。
いろんな聞き覚えのある歌が流れたが、それに
なんとも思わなくても、普通にめちゃめちゃ打たれました。
(物語の動き出しはだいぶスロー)
田端の半沢直樹こと、ダメ沢直樹が書きました。
(浜田ブリトニーさんとお笑いコンビ「浅草ぱねえ」はじめました)
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投稿を表示何度もダメ沢さんの顔を見てると、アーサーに見えてきましたwww
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示私も関連の記事を書きましたが、歌は台詞であり、その歌詞も作品との関連性がありとても奥の深い作品と思いました。。
作品のキーとなる映画「バンドワゴン」久しぶりにフレッドアステアの姿をスクリーンで観られたこと調べると作品がDISCASにあるのも感動でした。
私も小・中学生時代、ビートたけしのオールナイトニッポンを完コピして男子に披露したり、変装して怒られたり、先生へのツッコミをして授業を壊したり・・・小さいジョーカーでした(笑)