カッツ
2025/11/16 07:10
個人教授
1968年公開フランス映画、ナタリー・ドロン(アラン・ドロンの元妻)とルノー・ヴェルレーが主演、年上の女性に恋心を抱く青年の淡く切ないラブストーリーである。
当時ほぼ無名だったルノー・ヴェルレーは、この作品で一躍注目を集め、フランス映画界に鮮烈な印象を残した。ナタリー・ドロンの洗練された美しさと、若者の揺れ動く感情が繊細に描かれ、静かながらも心に残る作品となっている。
私はこの映画を高校生のときに観た。満員の映画館で立ち見をしながら鑑賞した記憶が今でも鮮明に残っている。今では立ち見の映画館などほとんど見かけなくなったが、当時は話題作ともなれば立ち見が出るのは珍しくなかった。それだけこの作品が多くの人々の関心を集めていたのだと思う。
また、フランシス・レイによるテーマ音楽も非常に印象的で、当時は街中でもよく耳にしたほど流行していた。映像と音楽が一体となって、青春の一瞬のきらめきを美しく切り取っている。
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