DISCASレビュー

「天使にラヴ・ソングを…2」（原題：Sister Act 2: Back in the Habit、1993年）のサウンドトラックは、ビル・デューク監督のミュージカル・コメディ映画を彩るマーク・シャイマンによるスコアと、ゴスペル、ソウル、ヒップホップの楽曲が特徴。ウーピー・ゴールドバーグ演じるデロリスが、問題を抱える高校の聖歌隊を指導し立て直す物語を、力強い合唱と現代的なアレンジが盛り上げる。「Joyful, Joyful」は、ローリン・ヒルやライアン・トビーら若手キャストによるエネルギッシュなゴスペルで、映画のクライマックスを象徴。「Oh Happy Day」や「Ain’t No Mountain High Enough」は、聖歌隊のパフォーマンスに青春の活力を注入。ハイ・ファイヴの「Wandering Eyes」やアレサ・フランクリンの「A Deeper Love」も、90年代のソウルフルな雰囲気。全体として、映画の感動とユーモアを音で体現した名盤で、単体でもゴスペルのパワーと90年代のノスタルジーが楽しめる。ゴスペルファンやミュージカル映画愛好家に最適。