DISCASレビュー

カッツ
2026/01/10 08:28

ストレンジャー

1996年/アメリカ

レベッカ・デモーネイ、アントニオ・バンデラス主演

性犯罪者の精神鑑定を担当する美しい精神科医。その彼女に不自然なほど接近してくる元刑事、不仲な父親、距離感のつかめない隣人。さらに、腐った花束や脅迫文、死んだ猫まで送りつけられ、彼女の周囲は不穏さを増していく。
一体誰が、何の目的で彼女を追い詰めているのか――。

映画の前半から三分の二ほどは、張り巡らされた伏線と不気味な空気に引き込まれ、「この先どうなるんだろう」と深く没入して観ていた。しかし、物語の種明かしに入る終盤では、展開が急に飛躍しすぎてついていけない部分が多かった。そこまで複雑な仕掛けを盛り込まなくても、もっとシンプルな構成で十分だったのではないかと感じた。

主演のレベッカ・デモーネイが総指揮も務めた作品だそうだが、彼女の思い入れが強すぎたのか、後半の構成にやや過剰さが目立つ。前半の緊張感が良かっただけに、惜しい作品だと思う。

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