八甲田山を味わう曲が・・・

とあるコンサートで日本映画を特集した演奏会がありました。
演目に「八甲田山」があり、組曲「八甲田山」を聞きました。
~は徳島大尉扮する高倉健が神田大尉の妻である栗原小巻から「神田は徳島さまと会うこと楽しみしておりました~」と棺桶に入った神田大尉=北大路欣也と再会するシーンです。
有名な話なんですが、高倉健と北大路欣也は別撮りで、高倉健の撮影日、その棺桶には北大路欣也はいないのです。棺桶が開けると北大路欣也が遺体としていたのでした。健さん、思わず嗚咽し大号泣てしまいます。カットとなり、監督と撮影監督はそこで悩んでました。ここで神田大尉へのセリフがあったのですが、健さん真に迫る涙の再会を演じてそのセリフ、忘れてしまったのでした。
そこへ健さん戻ってきて、「すいません、セリフ言うの忘れてました。もう一回やりますか?」
森谷監督、さすがにテイク2は無理と察して「OKです」となりました。どうしてもここを思い出すのでした。

合唱曲に「心の四季」という組曲があります。作曲の髙田三郎は合唱曲のコンポーザーと知られているのですが、本来は管弦楽の作曲家、指揮者であります。N響の指揮もしております。一番有名なのが「水のいのち」という組曲で、合唱を経験した人はほとんど歌ったことがあるかと思います。合唱楽譜で一番売れたと思います。その次に楽譜が売れたのが、この「心の四季」です。
四季とありますが、詩の構成は冬に傾斜しており「雪の日は」はまるで八甲田をぐるぐる回っているような感覚です。演奏会にこの曲を歌うこととなり、練習中にずっと「八甲田山」を思い出しました。歌詞自体には何の関連性もございません~

こんな古典曲を歌合う羽目になり、歌っているとき「八甲田山」を思い出すのでした。このことを思うのはわたしだけ~
YouTubeではいろんな団体の演奏動画がありますので、聞いてみてください。