DISCASレビュー

カッツ
2025/10/21 08:08

ゼログラビティ

無重力空間をリアルに体感できる数少ない映画のひとつだ。宇宙を舞台にした作品は多いが、ほとんどは地に足をつけた描写が多く、重力の存在を感じさせるものが多い。その点、この作品は無重力の浮遊感を巧みに映像化しており、観る者に宇宙空間の孤独と不安を強く印象づける。物語はシンプルながら、船外活動の描写は非常にリアルで、宇宙の過酷さと恐怖がひしひしと伝わってくる。主演のサンドラ・ブロックの演技も、極限状況下の緊張感と人間の強さを見事に表現している。
 

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