ストーリー

『アンナ・マデリーナ』（1998年、香港、原題：安娜瑪徳蓮娜 / Anna Magdalena）は、イー・チュンマン監督によるロマンティック・コメディ映画。ピアノ調律師ガーフ（金城武）、自由奔放なモッヤン（アーロン・クォック）、上の階に住むマンイー（ケリー・チャン）の三角関係を描く。バッハの『アンナ・マデリーナの音楽帖』に着想を得た切ないラブストーリー。バッハの「メヌエット ト長調 BWV Anh.114」（『アンナ・マデリーナの音楽帖』より）が劇中で印象的に流れ、ピアノとストリングスの軽やかなアレンジが恋の揺れを表現。エンディング曲「You’re My Only Love」（ケリー・チャン、作曲：河村隆一）が切なさを増幅し、映画の余韻を残す。サントラ盤（1998年、Polydor、POCP-7362）は挿入歌と劇伴を収録、バッハの原曲と「カヴァレリア・ルスチカーナの間奏曲」も含まれる。単体でも聴き応えあり、クラシックとポップの融合が魅力。