ダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コード
2006年製作/アメリカ
スタッフ
監 督:ロン・ハワード
製 作:ブライアン・グレイザー、ジョン・キャリー
製作総指揮:トッド・ハロウェル、ダン・ブラウン
原 作:ダン・ブラウン
- 脚本:アキヴァ・ゴールズマン
- 撮影:サルヴァトーレ・トティーノ
- 編集:ダニエル・P・ハンリー、マイク・ヒル
- 美術:アラン・キャメロン
- 衣装デザイン:ダニエル・オーランディ
- 作曲:ハンス・ジマー
キャスト
トム・ハンクス(ロバート・ラングドン)、オドレイ・トトゥ(ソフィー・ヌヴー)、
イアン・マッケラン(リー・ティービング)、ポール・ベタニー(シラス)、
アルフレッド・モリーナ(マヌエル・アリンガローサ司教)、
ジャン・レノ(ベズ・ファーシュ警部)、ユルゲン・プロホノフ(アンドレ・ヴェルネ)、
ジャン=ピエール・マリエール(ジャック・ソニエール)、
ジャン=イヴ・ベルテルー(レミー・ジャン)ほか

キリスト教の聖杯をめぐるミステリー映画ですが、ルーブル美術館での初の撮影許可を得た映画でもあり、全篇にわたりフランス・イギリスの美しい映像が楽しめる作品です!
ルーヴル美術館。黒いマントの男が館長のジャック・ソニエール(ジャン・ピエール・マリエール)に銃口を向けている。
男が知りたいことを聞き出す為命を狙う。

翌朝、ソニエールの死体はレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な素描「ウィトルウィウス的人体図」を模した猟奇的な形の死体で発見された。周囲に不可解な暗号を残して……。
ハーバード大学の宗教象徴学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は講演のためパリに来ていた。司法警察は、事件に対するラングドンの宗教象徴学者の立場での見解を聞きたい
と協力を要請してきた。

しかし、実際はソニエール館長と会う約束していたラングドンを容疑者として疑い、逮捕するために呼んでいたのだ。
ソニエール館長の孫娘のソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)の助力により、ラングドンはその場を脱する。ソフィーは祖父の死の状態を自らに遺した暗号であると考え、ラングドンと共にその謎を解くことにする。

ラングドンとソフィーは、ソニエールの謎の暗号からレオナルド・ダ・ビィンチ→「モナリザ」→「岩窟の聖母」と展示された絵をたどる。するとその絵の裏に百合の紋章のついた鍵
(銀行の貸金庫の鍵)を発見する。
警察の手から逃れ、そこに刻まれた住所の チューリッヒ保管銀行に二人は向かう。
厳重に警備されたその金庫の中身は、薔薇の模様のついた木箱だった。そして、その中にはクリプテックスが入っていた。

クリプテックスとは、5列のアルファベットの正しい組み合わせをしなければ蓋が開かない瓶だった。しかも、その5桁の組み合わせの数は
、なんと1200万通りもあり、それを解くのは
難解なことだった。
一方、彼らを追う警察も迫っていた。銀行から間一髪のところで逃げ出したラングドンとソフィーは、このクリプテックスを開封するために
も、知恵を借りるためラングドンの知り合い、

聖杯の探求に生涯を捧げる宗教史学者リー・
ティービング(イアン・マッケラン)のところ
に身を寄せるのだった。
小児麻痺で足が不自由で両杖をついたリーは、シオン教会と聖杯に詳しい歴史宗教家。そして
聖杯についての持論を展開していた。
一般的に聖杯とは、キリスト教の聖遺物のひとつで、最後の晩餐に使われたとされる杯と認識

されているが、それとは違うものとしても考え
られている。
杯は子宮で聖杯=キリストの血脈という考え
で、リーはダビィンチの最後の晩餐の絵を示しながら、マグダラのマリアがイエスの連れ(妻)
でその子孫もいる、ということをアツく語るの
だった。

それを守ってきたのが、ルーブル博物館館長の
ソニエールだったのだ。彼はイエスの血縁の子孫を守る修道会に属していたのだ。
一方、シラスはソニエールらシオン教会の幹部を4人も殺した。そして彼らから聞いた、聖杯があると思われるサン・シュル教会を夜中に訪問していた。怪しみながらも案内するシスターを遠ざけ、教会の床にあるローズラインの指定箇所を掘り起こすシラス(ポール・ベタニー)。
しかしそこに聖杯はなかった。シラスは怒りシ

スターも殺してしまう。
そのシラスが今度はリーの家に侵入してきた。ラングドンが最初に殴られ、拳銃を持つシラスが木箱を要求する。が、リーの一撃で状況は反転する。そしてシラスを倒し、拘束したのだ。木箱を見つめたラングドンは、その箱の埋め込まれた薔薇のプレートを外してみる。するとそこに書かれていた暗号の騎士・球体という単語からロンドンのテンプル教会を思いつくのだった。
リー、ラングドン、ソフィーは、聖杯を求めて
イギリスに向かうことになる。

イギリスに降り立ったラングドンらは、イギリス警察に囲まれるが、リーの知恵でうまく切り抜けてにテンプル教会に着いた。・・・・・
衝撃的なダイイングメッセージから始まる映画『ダ・ヴィンチ・コード』。次々と暗号を解きながら進んでいく展開に、ワクワクします。
実在するオプス・デイという組織の名前が使われるなど、虚構と現実をうまく織り交ぜて作られています。
ルーブル美術館が初めて撮影を許可した映画でもあり、フランスやイギリスの歴史ある建物なども、私達を別世界へ連れて行ってくれます。
キリスト教の聖杯をめぐるミステリーなだけに、キリスト教の知識がないと、その謎解きの面白さが十分に理解できない点もあるかと思います。
まったく知識がない私などが取り上げる作品では無いと思いますが、その辺はご容赦ください。