DISCASレビュー

カッツ
2025/10/28 07:35

帰らざる日々

1978年公開、藤田敏八監督・永島敏行主演の映画『帰らざる日々』は、フォークグループ・アリスの同名楽曲をテーマに据えた青春映画である。おそらくこの曲が先にあり、映画の題名もそこから生まれたのだろう。
物語は、主人公が父の葬儀のために青春時代を過ごした長野県飯田市へ帰省するところから始まる。かつての風景や人々との記憶がよみがえり、現在の自分と過去の自分が静かに交錯していく。
劇中に流れるアリスの「帰らざる日々」は、冒頭とラストに印象的に使われており、物語全体に切なさと懐かしさを添えている。

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その通りで、邦画ではヒットした歌謡曲などを素材にした映画は多数ありまして、本作は原作というか脚本があって題名に借用してそれを主題歌にしたものでした。脚本は城戸賞受賞作品。実にせつない物語にジュブナイルドラマに出てた浅野真弓は艶っぽい役で登場。同時上映が「サード」(名画座での上映)でキネ旬1位作品でどちらも永島敏行主演で注目されました。日活が夏休みと冬休みはロマンポルノお休みで一般映画枠での上映でした。