カッツ
2025/12/10 08:32
ブレイブハート
1995年公開の映画、メル・ギブソンが主演・監督を務めた歴史大作であり、スコットランドの独立を求めて戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスの生涯を描いている。
イギリスというと、ひとつの国として認識しがちだが、この映画を観ることで、スコットランドがイングランドに対して強い反発と独立への願望を抱いていることがよく伝わってくる。ウォレスの戦いは、単なる武力闘争ではなく、民族の誇りと自由への渇望に根ざしたものであり、観る者の心を揺さぶる。
映画はスコットランドの寒々とした平原で撮影されたようで、その風景が物語の厳しさと孤高の精神を象徴している。霧が立ち込める荒野、冷たい風が吹きすさぶ丘陵――そうした自然の描写が、スコットランドという土地の空気をリアルに伝えてくる。
メル・ギブソンの演技は力強く、戦闘シーンの迫力もさることながら、ウォレスの内面にある悲しみや信念が丁寧に描かれている点が印象的。自由を求める叫びは、時代や国境を越えて、今を生きる私たちにも響いてくる。
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