DISCASレビュー

京介 バッジ画像
2025/10/24 16:46

SF巨大生物の島

SF巨大生物の島

 1961年 イギリス、アメリカ 劇場公開:1961年12月20日 

スタッフ 監督:サイ・エンドフィールド 原作:ジュール・ヴェルヌ 製作:チャールズ・H・シニ

     ア 脚本:ジョン・プレブル、ダニエル・B・ウルマン、クレイン・ウィルバー 音楽:バ

     ーナード・ハーマン 撮影:ウィルキー・クーパー 特撮:レイ・ハリーハウゼン

キャスト マイケル・クレイグ、ハーバート・ロム、ダン・ジャクソン、ゲイリー・メリル、パーシ

     ー・ハーバート、マイケル・カラン、ジョーン・グリーンウッド、ベス・ローガン ほか

南北戦争の最中、南軍に捕らわれていた北軍のハーディング大尉らは気球に乗って脱走し、従軍記者スピリットや気球の操縦士である南軍のペンクロフトと共に空を漂流する。数日後、嵐の中を抜けた気球は太平洋の孤島に漂着する。ハーディングたちはアメリカに戻るための船を作ろうとするが、巨大なカニに襲われる。カニを倒して食料としたハーディングたちは島の探検と船作りを始め、船が難破して漂着したイギリス貴族メアリーと彼女の姪エレナを助け、島での共同生活をおくる。

ジュール・ヴェルヌの小説『神秘の島』は何度か映像化されているが、本作は『地球へ2千万マイル』、『アルゴ探検隊の大冒険』、『恐竜グワンジ』、『シンドバッド黄金の航海』などを手がけたチャールズ・H・シニアが製作し、これらの作品に参加したレイ・ハリーハウゼンが視覚効果を担当している。原作は大幅に脚色され、巨大生物が登場し、ハリーハウゼンのストップモーション・アニメーションによる人形アニメが主たる見所となっている。撮影は後に『恐竜100万年』を手がけるウィルキー・クーパー、音楽は『悪魔の金』でアカデミー作曲賞を受賞したバーナード・ハーマンが担当した。 ヴェルヌの『神秘の島』は『海底二万里』の後日談となっている。『海底二万里』の映画化としては1954年の『海底二万哩』などがあるが、本作は過去の映画化作品のいずれとも直接の続編関係にはない。また、1976年のアメリカ映画『巨大生物の島』は本作のリメイクではなく、H・G・ウエルズの『神々の糧』の映画化した別物であり、1979年4月18日に「水曜ロードショー」で放映された際には『新巨大生物の島』という題名に変わり、更に1985年にビデオ発売された際には『巨大ネズミの襲撃』に改題され、結局は公開時のオリジナル題名から「巨大」しか残らなかった。

コメントする