ジョン・ウー監督×ジョン・ウィック製作陣が放つ新感覚アクション映画『サイレントナイト』

【サイレントナイト】
2025年04月11日公開/104分/カラー/5.1CH/🇺🇸
原題:SILENT NIGHT
製作:2022年
音声:英語
アスペクト比:ビスタサイズ
字幕翻訳:長岡理世
配給:クロックワークス
映倫:R15+
公式サイト:https://klockworx.com/movie
- STORY - 聖なる夜、復書の銃弾が鳴り響く一 幸せな一日になるはずだったクリスマス・イブのその日、ギャング同士の銃撃戦に巻き込まれた男は、目の前で愛する我が子の命を奪われる。自らも重症を負った男は、なんとか一命をとりとめたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声すらも失ってしまう。声なき男の悲しみはやがて憎悪へと変わり、悪党どもへの復讐を決意するのであった。ギャング壊滅の日は次の 12月24日。聖なる夜に、誰も観たことのない壮絶な復讐劇が幕を開ける。 |
《STAFF》
製作・監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・アーチャー・リン
撮影:シャロン・メール
音楽:マルコ・ベルトラミ
《CAST》
ジョエル・キナマン(ブライアン・ゴッドロック)
スコット・メスカディ(デニス・ヴァッセル)
ハロルド・トレス(プラヤ)
カタリーナ・サンディノ・モレノ(サヤ・ゴッドロック)
こんにちは、映画大好き熟女のU子です💃🏻
今回は、ジョン・ウー監督最新作『サイレント・ナイト』がついに、2025.4.11(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショーと言うことで、一足お先にオンライン試写で鑑賞させていただきました。ありがとうございます。
『男たちの挽歌』などを手掛けたアクション映画界の名匠ジョン・ウー監督と『ジョン・ウィック』シリーズの製作陣らがタッグを組み、“声を失った男の全編セリフなし!壮絶なる復讐劇”がここに完成しました!!
ひたすらアクションと映像の力だけで観客を魅了する手腕はまさに圧巻の一言!
主演として監督の美学を体現するのは『スーサイド・スクワッド』シリーズ、『ラン・オールナイト』などで知られる次世代アクションスタージョエル・キナマン。息子を殺された男の壮絶な悲しみと怒りを、全肉体を躍動させスクリーンに焼き付けています。
この新感覚とも言えるアクション映画について、私なりの見解でご紹介させていただきたいと思います。
〜Prologue〜
物語冒頭、ただならぬ形相で走っている男。
その後、カメラのアングルが顔からゆっくりと下がっていき、男が、表情に似つかわしくないトナカイの顔のセーターを着ていて、首元には鈴のペンダントが揺れていることがわかる。
苦しそうな息と鈴が鳴る音だけが響いていて、とても不気味…。
そして、カメラのアングルは左手に移動。手が血で真っ赤に染まっていることがわかる。
事前に情報を入れずに鑑賞していたため、私には不審者か殺人鬼にしか見えず…。一瞬、誰かを殺害した後に逃げているか、さらなる犠牲者を探して走っているのかと思ってしまった。
しかし、その後すぐに、ギャング同士の抗争のシーンに移る。
男は、ギャング同士のカーチェイスの様子を遠目に確認しながら自らも攻撃に出るが、反撃されて重症を負ってしまう。
病院に搬送され一命は取りとめたが、男は声帯を損傷。絶望を叫ぶ声すら失ってしまった…。
鈍い私はこの時点でやっと、この映画にはセリフがないことに気がついた。
なるほど。『サイレントナイト』とは聖夜のことでもあり、無音のサイレントの意でもあったのか…。
そして少しずつ、男の素性がわかっていくのだった。
見どころ ① 壮絶な怒りと悲しみを表情や動きだけで表現する演技
ブライアンは、自宅にそのまま残るクリスマスプレゼントを見て、悲しみに打ちひしがれます。
たった一人の愛する息子は、楽しみにしていたクリスマスプレゼントを開けることなく亡くなってしまった…。
たくさんの遺品たちが、息子との幸せな日々を思い出させては彼の心をひどく苦しめます。
自分も辛いのに、気丈に振る舞って夫を支える妻の愛情にも涙が出ますが、ブライアンは…
ジョエル・キナマンの“行き場のない怒りと悲しみを表情や動きのみで表現する演技”が凄すぎて、ただただ圧倒されました。

見どころ② 復讐を果たすために着々と準備していく日々と夫婦の心の距離感
ギャングに復讐を果たすため、ブライアンはさまざまな準備をしていきます。
復讐のXデー“12月24日”に向け、カレンダーに印をつけながら確実に強く賢くなっていく姿は、映画『ロッキー』を彷彿させる様なワクワク感がありました。
組織の内部事情など、徹底的に調べ上げていく肯定は、プラヤに対する壮絶な憎しみが伝わってきました。
ブライアンが復讐の準備に明け暮れている様子を見て悲しむ妻と少しずつ関係性が離れていくところもリアルです。

見どころ③ ダイナミックなアクション満載だが主人公は無敵ではない
手に汗握るカーチェイス、ギャング同士の抗争、動きの鈍い警察、そして復讐の聖夜!!
ありとあらゆるシチュエーションのアクションを駆使して、これでもかとハラハラドキドキさせてくれる展開ですが、時にブライアンの詰めの甘さが出てしまうシーンも多かったです。
心身ともにズタボロになりながらも、必死に復讐を遂げようと這い上がるブライアンの思いが、その表情から、動きから、声にならないうめき声から、心に重く伝わってきました。

見どころ④ 演技派の俳優たちによる魅力的な登場人物像と衣装デザイン(タトゥー含め)
セリフがないにも関わらず、ここまで人柄を強烈に表現できるものだろうか…と、それぞれの魅力的な登場人物像に目が離せませんでした。
子どもが生き甲斐だった優しい父親のブライアンは、復讐で心を燃やし尽くしながらも他人を見捨てたりできない性格。
ギャングのリーダープラハは、他人の命など何とも思っていないようだが、自分と同じような境遇で育った子どもたちにはお小遣いをやるような一面も…。
スコット刑事の頭の回転の速さと正義感の強さは、彼の目の動きだけで伝わりました。
また、ギャングの衣装やタトゥー、部屋のデザインなどが色鮮やかでとてもカッコいいです。そして、すべてがリアル!!



最後に、本作は2022年の新型コロナウィルスの影響を受ける時期に40日かけて撮影されました。約300人のスタッフ(主にメキシコの映画製作チーム)とともに、週に最低2回のPCR検査を含め厳格な健康管理プロトコルが実施されたそうです。
また、物語の舞台となる架空のアメリカ郊外の街並みは、メキシコシティとその他の州の一部で再現されました。危険立ち込めるメキシコでの撮影ですが、ジョン・ウー監督は美しいロケーションに加え、彼が本作を実現するために必要な条件がすべて整っていると感じたそうです。
こういった緊張感溢れる環境で、プロフェッショナルな人々が心を一つにして作り上げたからこそ完成した傑作アクション映画だと感じました!!
ぜひ、多くの方にこの新感覚の感動を味わっていただきたいです!!

ジョン・ウー監督最新作『サイレント・ナイト』2025.4.11(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショーです!!
