ストーリー

「スティールヤード・ブルース」（原題：Steelyard Blues、1973年）のサウンドトラックは、アラン・マイヤーソン監督のコメディ・クライム映画を彩るポール・バターフィールド、ニック・グラヴェナイツ、マイク・ブルームフィールド、マリア・マルダーらによるブルースとロックのアルバム。ジェーン・フォンダとドナルド・サザーランド演じるアウトローたちが廃品置き場で飛行機を組み立てる奇抜な物語を、グラヴェナイツの「Brand New Family」やバターフィールドのハーモニカが効いた「Common Ground」がリラックスしたカントリー・ブルースで表現。マリア・マルダーのボーカルやアニー・サンプソンのソウルフルな「Woman’s Love」が、70年代の自由奔放な雰囲気を強調。全体として、映画のユーモラスで反体制的なトーンを音で体現した名盤で、単体でもブルース・ロックの佳作として楽しめる。