DISCASレビュー

京介 バッジ画像
2025/07/21 23:41

ブルーサヴェージ

ブルーサヴェージ

 2004年 ドイツ
本編時間:110分
監督: ヨルゴ・パパヴァッシリュー、製作:ヘルマン・ヨハ、脚本:ユルグ・アルバート
出演:ラルフ・モーラー、カーステン・スペングマン、ユリア・スティンスホフ、

   オトフリート・フィッシャー、カティ・カレンバウアー、ジャネット・ビーダーマン、
   グレゴール・ブローブ、ウーナ・デヴィ・リービッヒ、、パトリック・ピニェロ
   シモーヌ・ハンゼルマン ほか

かつて妻をサメに殺されて復讐を誓った男の物語です。!

サントロ・グラーベンには悲恋の伝説が残っていた。結婚を反対された身分違いの男女が嵐の日に海に出たまま帰って来なかったという物語だ。そして、伝説によると海底に沈んでいるその二人をサメが守っているというのだ。

スペインのマヨルカ島でヘリのパイロットを営むスヴェンは、生物学者のベネット博士を海洋生物学研究所(MBI)へと送迎中にサメ見学の観光ツアーの参加中に遭難した観光客を救出するが、救出された観光客は『海の中で巨大な怪物を見た』との証言をする。

サメの遺伝子から人間のガンの治療薬が出来ないか研究しているベネット博士は、その伝説の海岸サントロ・グラーベンがある島、マヨリカ島へ降り立った。

果たしてその翌日に、海岸で巨大なサメに襲われたと思われる死体を発見、更に死体の側で巨大なサメの歯が発見され、サメの歯を持ち帰ったスヴェンは、そのサメの歯が自分の妻が3年前に襲われた際に現場に残っていた歯と同じ種類の物である事を知り。 

妻を殺したサメが帰ってきたと確信し復讐を誓う彼は、そのサメの歯の調査をMBIへと依頼するが、その歯は10万年前に絶滅し現代には存在しない筈の全長20mを超える巨大ザメ「カルカロドン・メガロドン」の物であった…

かつての宿敵の存在を証明するためスヴェンは

1人立ち上がった!だが隠れ潜んでいた超巨大ザメは無情にもマーヤが出場しているジェットスキー大会で盛り上がるビーチへ向かっていた。

サメ映画ときたらガッカリな方を期待してしまうでしょうが意外や意外、本作は超大マジメに作られた堅実派のサメ映画です。

サメは基本的にCGで描かれているためスピーディーに動いてくれるのも魅力です。
近年多く出ている荒唐無稽なトンデモ設定のサメ映画に比べたら大人しい設定ですが昔ながらのサメ映画です。

ストーリーに関しても、サメの存在を認められず、ビーチも閉鎖できず、主人公が単独でサメの危険性を訴えるという構成は『ジョーズ』と類似しています。
それでいてサメの存在を知られたくない者の妨害があり追い詰められていく主人公というサスペンスなシナリオ進行も斬新でおもしろいです。

特に本作ではパニック描写よりも人間ドラマに力を入れているのがハッキリとわかるくらいに人物描写が丁寧に描かれている点も見逃せないポイントです!

その反面、本来のサメ映画で描かれるような登場人物が次々と食い殺されるというようなサバイバル的な雰囲気はまったくないため、そこらへんを期待するとガッカリするかもしれない。

サメの出番も少なく人間ドラマが重視だとかったるいのではないかと思われるかもしれない。
だが実際は肉弾戦あり銃撃戦ありカーチェイスありのアクション・エンターテイメント性の強い作品なのだ。
つまり、本作はサメの存在を巡る陰謀を描いたパニック・アクション・エンターテイメント作品と言える。

エンディングの沈没船の水中シーンとても奇麗ですよ。

マジメなサメ映画を観たいなら間違いなくオススメな作品です!

 

 

 

 

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