ストーリー

k.a
2026/01/27 07:30

ザ・プレデター

『ザ・プレデター』は、私にとってプレデターシリーズの「カオスでぶっ飛んだ続編」として、期待を大きく裏切られたけど、逆にそれがクセになって何度も観返したくなる迷作です。2018年のシェーン・ブラック監督作で、前作のジャングルホラーから一転、現代のアメリカ郊外でプレデターが大暴れする話。ボイド・ホルブルック演じる元軍人のクインが、息子(ジェイコブ・トレンブレイ)とともに、プレデター狩りのチーム(オリヴィア・マン、トレヴァンテ・ローズ、キーガン=マイケル・キーら)と組んで戦うんですよね。

まず最高なのは、シェーン・ブラックらしいウィットに富んだ会話とブラックユーモア。はみ出し者たちのチームが、プレデター相手に下ネタや皮肉を飛ばしまくるシーンは、笑いが止まらない。アクションも派手で、プレデターのアップグレード版(巨大で強すぎるヤツ)が登場して、銃撃戦やチェイスが容赦なく続く。プレデターのマスクや武器のデザインも進化してて、ファンサービス満載。子供が絡む展開も、意外と悪くない味出してるんです。

でも、正直に言うとストーリーがめちゃくちゃ散漫で、ツッコミどころが多すぎる。プレデターがなぜ地球に来たのか、アップグレードの理由、人間との混血設定とか、全部が「え、それでいいの?」って感じ。コメディとホラーのバランスが崩れてて、シリアスな恐怖が薄れてるし、チームメンバーの死に方が軽すぎて感情移入しにくい。クライマックスも「もっと派手に!」って期待したのに、ちょっと肩透かし。シリーズの伝統的な「孤独な戦い」から「チームvsプレデター」に変わったせいで、プレデターの威厳が損なわれてる感はあるんですよね。

それでも、シェーン・ブラックがプレデターを「本気で愛してる」熱が伝わってくるから、許せちゃう。80年代アクションのノリを現代にぶち込んだ感じで、完璧じゃないけど「これぞB級SFアクションの醍醐味」って思える。観終わったあと「クソ映画だけど面白かった」って複雑な気持ちになるのが、この映画の魅力かも。

 

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