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spy master
2025/11/24 11:45

映画『ボーン・アルティメイタム』~全ての記憶を取り戻した最強の暗殺者が突きつける最後通告~

●概要

CIA暗殺者ジェイソン・ボーンが自らの過去と記憶を取り戻すために孤独な戦いに身を投じる姿をスリリングに描く大ヒットシリーズ第3弾。主人公ジェイソン・ボーンを第1作目『ボーン・アイデンティティー』と第2作目『ボーン・スプレマシー』に続いてマット・デイモンが演じる。

監督は映画『ボーン・スプレマシー』、『』ユナイテッド93』、『キャプテン・フィリップス』で知られる鬼才ポール・グリーングラス。

(C) 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

●Story

ジェイソン・ボーンは愛する女性マリー・クルーツを殺され、自身の記憶を失い、存在そのものを抹消された孤独なCIAの暗殺者。彼はある日、自身を「死を招く謎の男」と書かれた新聞記事を目にする。

その記事を書いた記者サイモン・ロスとの接触を試みたボーンは自身を暗殺者に仕立て上げた極秘計画「トレッドストーン」に次ぐ極秘計画の存在を知る。

やがてCIAマドリード支局長が新聞記者ロスの情報源であることを突き止めたボーンは黒幕を暴くため、そして自身の過去を取り戻すためにマドリードへ向かうが・・・

●映画評

映画『グッド・シェパード』ではアメリカ中央情報局(CIA)創設に全てを捧げた男を演じたマット・デイモンであるが、本作『ボーン・アルティメイタム』では記憶を失い、愛する女性を殺され、存在そのものを抹消された孤独なCIA暗殺者を演じている。2作共にCIAを題材にした映画であるが、『グッド・シェパード』は静かな緊張感が漂う重厚な作品であり、『ボーン・アルティメイタム』はまばたきすることさえ許されないほど秒単位で画面が切り替わりながらストーリーが展開していくスピード感ある作品だ。そして、『グッド・シェパード』ではCAIという巨大な情報機関の中にいる人間を演じているのだが、『ボーン・アルティメイタム』ではかつて自身を育てて守ってくれていたはずの組織から追われる暗殺者という対照的な人物を演じている。記憶を失ったものの、高い戦闘能力、銃火器の取り扱い、高い語学力を備えた暗殺者が自分の過去と記憶を取り戻すために追跡をかわす展開にハラハラ、ドキドキさせられてしまう。自分を追う相手を欺く手口も鮮やかであり、思わず膝を打ってしまう。

●豆知識

マット・デイモンは映画『ボーン・スプレマシー』に続いて『グリーン・ゾーン』と『ジェイソン・ボーン』でもポール・グリーングラス監督とタッグを組んだ。

デヴィッド・ストラザーンは映画『激流』でオスカー女優メリル・ストリープと夫婦役で共演した。

映画『ボーン・アルティメイタム』は第80回アカデミー賞で編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しった。

デヴィッド・ストラザーンは映画『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。

アルバート・フィニーは映画『トム・ジョーンズの華麗な冒険』、『オリエント急行殺人事件』、『ドレッサー』、『火山のもとで』でアカデミー主演男優賞、『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

スコット・グレンは映画『戦火の勇気』でオスカー俳優デンゼル・ワシントン、『羊たちの沈黙』でオスカー女優ジョディ・フォスターと共演した。

スコット・グレンは映画『ブッシュ』で国防長官ドナルド・ラムズフェルドを演じた。

映画『ボーン・アルティメイタム』の原作は作家ロバート・ラドラムの『最後の暗殺者』であるが、映画と原作では内容が異なっている。

●映画『ボーン・アルティメイタム』予告

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