Discover us

オススメ教えて!

Dom
2024/03/14 21:37

まさかの!? 脚色賞受賞! 『アメリカン・フィクション』

こんばんは。

今年のアカデミー賞ではゴジラの受賞を知った瞬間に密かに職場でガッツポーズをしたDomです。

 

アカデミー賞って、映画が好き人にとって1つの大きなイベントですよね。

気になる作品や自分が好きな作品がノミネートや受賞すると嬉しいですし、全く知らなかった作品が評価されると観てみたいと好奇心を駆り立てられます。

今年のアカデミー賞では、『オッペンハイマー』が作品賞を始め、主演男優賞、監督賞など7冠を達成しました。今まで無冠だったクリストファー・ノーラン監督が初のオスカー像をスピルバーグ監督から手渡される場面は感動しました!

また、日本の作品の快挙も本当に喜ばしかったです。特に、『ゴジラ -1.0』の視覚効果賞受賞は発表された瞬間に鳥肌が立つぐらい震え上がりました。

そんな今年のアカデミー賞で、個人的に一番驚いたのが『アメリカン・フィクション』の脚色賞受賞です!

(c)2023 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

~あらすじ~

作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマ。

 

〇昨今のポリコレとは・・・

本作の特徴は、まさにアカデミー賞のような賞レースに一石を投じている点です。

白人がメインのイベントがポリコレなどを考慮して、黒人を祭りあげる風潮や白人が描く"黒人のエンタメ"をコミカルに批判しています。

ポリコレ、ポリコレとよく言われますが、それってほんとにポリコレなの?逆に、変じゃない?みたいなことってありますよね。それを見事に表してます。

作中に主人公が訳あって、"ステレオタイプな黒人"を自ら演じるのですが、それに対する周りの反応が皮肉が効いてて面白いんです。

 

〇らしさ全開のラスト

この作品の魅力の一つとして、主人公の日常がゆるい空気で描かれている点があります。家族との確執だったり、ともすればドラマチックに取り上げることもできる面もあるのですが、それらに必要以上に触れずに俯瞰で淡々と描いている様が、観ている人を穏やかな気分にさせてくれているのかなと感じます。

そして、社会風刺の切れ味のある場面とこのリアルな情景の見事な組み合わせがラストに繋がります。ラストが最高に好きでした。

実は、観る前はアカデミー賞ノミネート作品だからとりあえず観るか、とあまり大きな期待はしていなかったのですが、蓋を開けてみたらかなりの好みでした。

ただ、他の作品も強いですし、内容的にも賞はとれないのでは……と思っていたのですが、まさかの脚色賞!本当に嬉しく、驚きました。

 

日本では劇場公開されずにAmazon Primeビデオでの独占配信です。興味を持った方は観てみてください。

それでは、素敵な映画ライフを✋

✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂

Dom
93年生まれ。埼玉育ち
元俳優の新米シネマニスト
私の𝕝𝕟𝕤𝕥𝕒𝕘𝕣𝕒𝕞

コメントする
1 件の返信 (新着順)
かこ
2024/03/15 08:22

ほんとに、まさかの脚色賞🏆
賞を取ったことが正に「アメリカン・フィクション」そのものでしたね😄


Dom
2024/03/15 09:07

本当にそうですよね。
受賞したことで、より作品の魅力が増しましたね。