DISCASレビュー

カッツ
2026/01/17 07:47

ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

2024年・ドイツ

ナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスを中心に、1938年のオーストリア併合直前から、1945年までを描いた作品である。ドキュメンタリー的手法が随所に取り入れられ、実際の記録映像も多く挿入されているため、残酷な場面も少なくない。鑑賞にはある程度の耐性が求められる。

本作は史実に忠実であるがゆえに、劇映画としての起伏や娯楽性は控えめだ。もっとも、この題材に強い物語性を求めること自体が酷なのかもしれない。
ナチス・ドイツが制作した記録映画は、いま見ても映像としての完成度が高く、ヒトラーの演説シーンなどは圧倒的な迫力を放っている。だが、それらはすべてゲッベルスが構築した巧妙なプロパガンダであったことを、本作は改めて突きつけてくる。

個人的には、同じ時代を扱った映画『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のほうがドラマとしての面白さがあったと感じる。

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