k.a
2025/07/23 21:56
ボーイズ・ドント・クライ / サントラ 洋画オリジナル
「ボーイズ・ドント・クライ」(1999年)のサウンドトラックは、キンバリー・ピアース監督の伝記ドラマ映画を彩るネイサン・ラーソンのスコアと、70年代から90年代のロックやカントリーの選曲が特徴。ヒラリー・スワンク演じるブランドン・ティーナの人生と悲劇を、ラーソンのミニマルなギターとアンビエントな音がネブラスカの荒涼とした雰囲気と感情的な葛藤を表現。「Lonesome」は孤独と希望を繊細に描く。選曲では、ザ・キュアーの「Boys Don't Cry」がタイトルを象徴し、ブランドンの性自認と社会の偏見を強調。リンキン・パークの「Papercut」やパール・ジャムの「Porch」など、90年代オルタナティブロックが青春と反抗を反映。カントリー曲も地方の空気を補完。全体として、映画のリアルで痛切なテーマを音で体現した一枚だが、単体では選曲の統一感がやや薄く、映画の文脈に依存する印象も。LGBTQテーマやインディーズ映画のファンに響くサウンドトラック。
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