DISCASレビュー

映画『六人の嘘つきな大学生』（2024年、佐藤祐市監督、浜辺美波・赤楚衛二主演）は、浅倉秋成の人気ミステリー小説を原作にした心理サスペンス。成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に挑む6人の就活生が、仲間からライバルへと変わる急な課題変更に直面。密室でのグループディスカッション中、6人の秘密が書かれた封筒が現れ、互いの嘘と罪が暴かれていく。豪華キャストの熱演と、どんでん返しが続く緊迫の展開が魅力だが、2時間という尺に収めるため原作の深みがやや薄れたとの声も。リアルな就活描写と人間の複雑な本性を描き、ミステリーと青春ドラマの融合が観客を引き込む。最後まで目が離せない、考察しがいのある作品だ。