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豪華絢爛・70ミリ映画のあだ花か?!


           世界映画史を永遠に飾る大スペクタクル・ロマン!

            クレオパトラ


1963年製作・TOD-AO方式の70ミリ超大作

 

台頭してきたテレビに対抗しハリウッドは史劇など超大作で対抗していた時代でした。しかし本作は巨額の製作費をかけヒットこそするけど、製作費の回収がままならず、超大作の限界を知るところになります。それどころか製作会社20世紀FOXが倒産寸前に陥る大失敗作として位置づけられてきました。

 

公開時、上映時間は3時間14分

 

実際は6時間にわたる長編で前後篇で公開を予定していたらしいですが、そうすると前編が「シーザーとクレオパトラ」、後編が「アントニーとクレオパトラ」になってしまい、別々の作品になってしまってマズイってことで、短縮されましたが、半分近くカットされて公開されたのでした。

 

BSで修復版が公開!

70年代、一部エリアでリバイバル上映されました。その後DVDで当初公開予定のサイズ、4時間5分版が発売されてたようです。今回BSでその修復版が放送されました。新たに見る機会です!

 

E・テーラーとR・バートンが✖✖に!

前半はシーザー(カエサル)の横暴政治にローマが反発し謀反が起こります・有名な「ブルータス、お前もか!」ですが、このシーンは占い師による再現で、シーザーは前半で消えます。アントニオに裏切者ブルータスが殺されるシーンはなしに。アントニーとクレオパトラ中心で約3時間展開してきます。ここからはバートン&リズのメロドラマになっていきます。シーザーの姪の息子にあたるアウグストゥスがローマの執権をにぎりふたりを追い詰めていきます。扮しているのはR・マクドールで「猿の惑星」のコネリアスです。「ポセイドン・アドベンチャー」では最初に死んじゃう役です。このひとが終始敵役として目立った役に起用されたのは意外や意外でした。

 

シェイクスピア悲劇、なんとなくロミオとジュリエット

アントニー&クレオパトラの愛の情念とそれを乱すような展開、ここはクラッシックながらオペラのようなしつこさで見どころではあります。アウグスティヌスとの闘いでアントニーの撤退には「エッ!」と拍子抜けするのですが、ふたりはの愛は情実することなく終幕を迎えます。監督J・E・マンキーウイッツの演出力でしょうか、けっこうひこまれていきます。

ただ、監督が何人か交代してたり、主人公も交代してセットの作り直しとか無駄に費用をかけていたようです。内外のセットはそれなりで海上決戦は「ベン・ハー」のような特撮ではなく、実物大戦艦?によるスペクタルシーンとなっています。しかしあんまり迫力はなく。「ベン・ハー」のほうがよくできていました。

 

知られているようにE・テーラーとR・バートンがこれでくっついちゃいます。映画を見ていたら、仕方ないかな?しかしリズはこの映画の方式の社長、M・トッドと夫婦だったのでした。ふたりはフリンフリン~

ふたりは結婚して別れてまた再婚してます。双方とも多重結婚者。

ふたりの共演作のなかで、印象的なのは「いそしぎ」。こちらは境遇の違うもの同志の恋愛で、ここでも結ばれませんでした。

★本作はディズニープラスで4時間バージョンは配信されております

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