村松健太郎
2024/03/19 09:07
時折ハッとするような美しい画が!『四月になれば彼女は』
二つの時代の二つの恋を生きる一人の男の物語。
原作は映画プロデューサーであり作家でもある川村元気。最近でも『すずめの戸締まり』や『怪物』を手掛け、一方で「世界から猫が消えたなら」や「億男」、「百花」(映画版では監督も担当)などの小説を手掛けています。
メガホンを取った山田智和監督は本作が初長編ということで、若干ちぐはぐな部分もあり、もう少し上映時間を増やして説明的でも良かったのかなと思う部分もありましたが、演者の熱演と海外ロケも行った画の強さで物語を引っ張っていきます。
画についてはセンスの良さは流石は米津玄師の『Lemon』やあいみょん『マリーゴールド』を手掛けてきただけはあります。
メインの3人中でも複雑な心情を抱えたキャラクターを演じた長澤まさみの演技が心に残りました。
写真が大きなキーアイテムとなっているため時折ハッとするような美しい画面が出てくるのが印象的です。なので音はともかく画についてはかなり環境の良い劇場で見ることをお薦めします。
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