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DISCASレビュー

じょ〜い小川
2024/08/03 04:17

ピュアで繊細な永遠の少女たち『ソウルメイト』

■ソウルメイト

(c)2023 CLIMAX STUDIO, INC & STUDIO&NEW. ALL RIGHTS RESERVED.

〈作品データ〉
『少年の君』のデレク・ツァン監督が手掛けた『ソウルメイト/七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』の韓国リメイクになるガーリームービー。済州島の小学校に転校してきたアン・ミソは、隣の席のコ・ハウンと仲良くなり、母親が島を離れてもミソはハウンの家に居候する。そこから、高校&大学時代の二人の様子に、合コンパーティーで知り合ったジヌも加わり、以降も別れては再会、また別れてを三人で繰り返す。ミソ役をキム・ダミ、ハウン役をチョン・ソニが演じ、他ピョン・ウソク、チャン・ヘジン、パク・チュンソン、カン・マルグム、ナム・ユンス、ヒョン・ボンシク、キム・スヒョン、リュ・チアンが出演。
・公開日:2024年2月23日
・2024年8月2日よりTSUTAYAにてレンタル開始!【PG12】
・上映時間:124

・配給:クロックワークス
【スタッフ】
監督・脚本:ミン・ヨングン/脚本:カン・ヒョンジュ
【キャスト】
キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソク、チャン・ヘジン、パク・チュンソン、カン・マルグム、ナム・ユンス、ヒョン・ボンシク、キム・スヒョン、リュ・チアン
原題:소울메이트/製作国:韓国/製作年:2023年
公式HP:https://klockworx-asia.com/soulmatejp/


〈『ソウルメイト』レビュー〉
公開時、他の公開作品の上映の多さからやや後回しになってから見た韓国映画『ソウルメイト』。非常にピュアで繊細なガーリームービー。中国(香港)映画の韓国リメイクだが、ある意味、先の展開が読みにくい素晴らしい脚本で、評判がいいのも納得。

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全体的に二人版『サニー 永遠の仲間たち』とも、途中から韓国版『突然炎のごとく』男女逆バージョンかなと巡らしながら見ていく。比較的に大人し目で地元済州島で暮らすハウンと高校の頃から次々とやりたい事をバイトしながらこなして、海外放浪の旅にも出るはすっぱなミソ。その狭間にジヌが加わり若干ややこしい関係になりながらも終始途絶えそうで途絶えぬ少女らの友情が清々しい。

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各時代の表現は携帯電話やパソコン、ブログ、SNSでの変化で表し、某話題のテレビドラマみたいなコテコテな演出とは真逆ですっきりしていて好感が持てる。ミソとハウンの二人は成長すればそれなりに自我も目覚め、女性になり、彼女・妻になり、母親にもなるが、根の部分はある意味“永遠の少女”とも感じられ、それをモダンな韓国の風景と共に見せる。

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音楽、ライブハウスの使い方も上手く、要所でジャニス・ジョプリンの「Me and Bobby McGee」を挿入する。また、はすっぱで角度美人のアン・ミソにジャニス・ジョプリンそのものを被せ、さらにはタナトスの香りを漂わせる。それが終盤まで効いている。

実に繊細で上手いガーリームービーだった。

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