世界の解像度を上げる総合芸術
はじめまして!
岡ちゃんです。
「あなたにとって映画とは何ですか?」
そう聞かれた時、皆さんは何と答えますか?
難しい問いですよね。
「週末の楽しみ」でしょうか。
「人生を変えてくれたもの」でしょうか。
私の場合、次のように答えます。
「世界の解像度を上げる総合芸術」
映画は、泣いたり、笑ったり、興奮したり、感動したりと、観る者の心にいろんな感情をもたらしてくれます。
同時に、映画には次のような体験もあると考えています。
- 自分の知らない世界に触れることができる
- 知らないことへの興味関心を駆り立たせてくれる
- その作品をきっかけに知識や見識が広がっていく
例えば、「タイタニック号沈没事故って何?」と聞かれた時、「だいぶ昔に欧米で実際に起きた海難事故で、多くの人たちが犠牲になったらしい」くらいであれば答えられる方も多いはずです。
100年以上前に外国で起きた海難事故についてなぜ説明できるのか。
それはつまり、ジェームズ・キャメロン監督が手がけた不朽の名作である『タイタニック』という作品があるからではないでしょうか。
この作品を観たことがあるからこそ「タイタニック号沈没事故」を自分の知識にできたという方は多いと思います。(私もそうです。)
映画は、スクリーンを通して別の時代や別の国の出来事をも教えてくれるのです。
映画観賞を通じて自分の中に新しい知識を蓄えることで、より多角的な視点で世の中を見ることができるようになる
これを「世界の解像度を上げる」と表現したということです。
私は、普段弁護士として働いていることもあり、法律や行政に関する映画を観た時には作中に登場する法律や制度を調べる癖がついています。
『十二人の怒れる男』を観た時にはアメリカ合衆国の陪審制度について調べました。
是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』を観た時には世界各国でのベビーボックスの成り立ちや対応状況などについて調べました。
新しい知識に出会うので、毎回「へー」「なるほどー」の連続です。
このように、映画には「世界の解像度を上げる力」があり、それが映画という総合芸術の素晴らしい点の一つだと思います。
今後は、ストーリーや演出などの面白さについてはもちろん、「この映画を観たらこんな世界を知れるんだ」という気づきも得られる、そんなコラムを書いていければなと考えています。
職業柄、堅苦しい文体になってしまうこともありますが、皆さんに「観てみたい」と思っていただけるようなコラムを目指します。
これからよろしくお願いします!
好きなジャンル:SF
好きな作品:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『インセプション』、『インターステラー』など
好きな監督:クリストファー・ノーラン