すれ違う親子の悲喜こもごも!『僕らの世界が交わるまで』
映画ファンなら聞いたことのある尖った作品が多く、特に今年のアカデミー賞で最も注目を集めた映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を手掛けた映画スタジオ「A24」。
今回はそのA24の新作映画『僕らの世界が交わるまで』のご紹介です。
2022年サンダンス映画祭ワールドプレミアでの上映、第75回カンヌ国際映画祭批評家週間オープニング作品にも選出された『僕らの世界が交わるまで』の感想と見どころをネタバレなしで紹介します。
【公開】
2024年1月19日(金) 日本
【監督・脚本】
ジェシー・アイゼンバーグ
【出演】
ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード
アリーシャ・ボー、ジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス など
【作品概要】
ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品となる本作は、エマ・ストーンがプロデュース、A24が製作&北米配給を手掛ける珠玉のヒューマンドラマ。
ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハードなど演技力に定評のある俳優陣が、誰にとっても身近な“親子”の物語を紡ぎます。
■あらすじ
DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギー。社会奉仕に身を捧げる母親と、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子は、いまやお互いのことが分かり合えない。しかし彼らの日常にちょっとした変化が訪れる。
■感想と見どころ
俳優ジェシー・アイゼンバーグの初監督作品
『ゾンビランド』シリーズ、『グランド・イリュージョン』シリーズ、『ソーシャル・ネットワーク』など数多くの作品に出演する個性派俳優がなんと今回は監督・脚本を務めます。
この作品の元は、ジェシー・アイゼンバーグがAudibleのラジオドラマとして描いた脚本で、『ゾンビランド』シリーズで共演して以降、親交のあるエマ・ストーンが脚本に魅了され製作に至ったそうです。
ジェシー・アイゼンバーグが描く、家族の絆をユニークな視点で表現した世界に注目です。
フィン・ウォルフバードの歌唱シーン
人気ライブ配信者として歌を披露するジギー(フィン・ウォルフバード)の歌は、監督のジェシー・アイゼンバーグと作曲家のエミール・モッセリが製作したオリジナルソングです。
思春期のジギーがさらけ出す感情の叫びをフィン・ウォルフバードが歌に乗せます。オリジナルソングだからこそ溢れ出す、込められた想いに耳と心を傾けてみてください。
イタイ失敗を通して学ぶ人生の教訓
互いにないものねだりをする親子の関係にも注目で、
反抗期の息子を持つ母親エブリンは、シェルターに越してきた素直な青年に近づき、
息子ジギーは、知的で魅力的なクラスメートに近づくため、必死に背伸びをしてアピールをします。
それぞれ理想を求め、空回りする様子が正反対な親子でも、やはり家族なんだという一面を感じさせてくれます。
それぞれの失敗からちょっと成長する母子の今後の展開を期待させてくれます。
■まとめ
この映画は著名人が制作しただけの話題作というわけではなく、
内容もとても評価できる素晴らしい作品となっています。
すれ違う親子の悲喜こもごもを描いたA24の新たな傑作、ぜひご覧ください!
『僕らの世界が交わるまで』
2024年1月19日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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配給:カルチュア・パブリッシャーズ