映画『ピースメーカー』~コントロールされているはずだった世界中の核兵器~
概要
何者かによって盗まれた10基の核弾頭の行方を追う特殊情報士官と核物理学者の姿を描いたスリリングなサスペンス・スリラー。主演は映画『マイレージ、マイライフ』、『ファミリー・ツリー』、『アウト・オブ・サイト』で知られるジョージ・クルーニーと映画『スキャンダル』、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』、『コールド マウンテン』で知られるニコール・キッドマンが務め、監督は人気医療ドラマ『ER緊急救命室』を手掛けたことで知られるミミ・レダーが務めた。

ストーリー
アメリカとロシアの二国間で締結された第一次戦略兵器削減条約に基づいて解体・破棄される予定の核弾頭10基がロシアの軍人アレクサンドル・コドロフ将軍率いる武装グループによって盗み出され、1基が事故と見せかけるために爆破された。
爆発を知ったホワイトハウス核兵器密輸対策チーム所属の核物理学者ジュリア・ケリー博士はロシア情勢に詳しい陸軍特殊情報士官トーマス・デヴォー大佐と共に盗まれた9基の核弾頭の行方を追い始める。
やがてデヴォー大佐とケリー博士は盗まれた核弾頭8基を回収するが、残りの核弾頭1基がボスニア人の手に渡っていることがわかる。
映画評
盗まれた核弾頭の行方を追ってウィーン、ボスニア、ロシア、アメリカ、トルコと文字通り世界を舞台にストーリーが展開されるスリリングなサスペンス・スリラーである。
ウィーン市内で繰り広げられるカーチェイス、ロシア領空内で繰り広げられるヘリコプターによるトラックの追跡、そしてニューヨークで繰り広げられる壮絶な追跡劇に興奮させられ、一気に映画の中に引き込まれてしまう。
刻一刻と迫る時間との闘い、核爆発の恐怖、ヘリコプターに迫り来るロシア軍のミサイルと手に汗握るシーンが映画の随所に盛り込まれており、観る者を飽きさせないミミ・レダーの手腕には驚かされるばかりだ。
任務遂行のためには多少の無茶は当たり前のジョージ・クルーニー演じるデヴォー大佐とタフで知的なニコール・キッドマン演じる核物理学者ケリー博士がぶつかり合いながらも次第に信頼し合う関係になっていく描写もよい。

トリビア
核物理学者ジュリア・ケリー博士を演じたニコール・キッドマンは役作りのために東ヨーロッパ情勢と核物理学を学んだ。さらにロシア語も学び、映画の中で流暢に話している。
ニコール・キッドマンは2002年公開の映画『めぐりあう時間たち』でアカデミー主演女優賞を受賞した。
陸軍特殊情報士官を演じたジョージ・クルーニーは2005年公開の映画『シリアナ』でアカデミー助演男優賞、2012年公開の映画『アルゴ』でアカデミー作品賞を受賞した。
核弾頭は衝撃に強く、銃弾を直接撃ち込んでも爆発する確率は100万分の1であると言われている。
音楽を担当したのは映画『バックドラフト』、『グラディエーター』、『ザ・ロック』で知られるドイツ出身のハンス・ジマーである。
映画のクライマックスであるニューヨークで繰り広げられる追跡戦の撮影は真昼にニューヨークの道路を封鎖して行われたという。
映画『ピースメーカー』オリジナル予告
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投稿を表示こんばんは。
監督は「 ER 」の中心的ディレクター ミミ・レダーで、彼女の劇場映画第1作、ドリーム・ワークス社の第1作でもありますね。
当時は女性監督 特にアクションのできる監督はまだめずらしかったです。
この後『 ディープ・インパクト 』『 ビリーブ 』などを撮りますね。
『 トータル・フィアーズ 』でも描かれましたが、個人が小型で持ち込む核の自爆テロを防ぐのは事実上不可能に近いと思います。
このあと911ですから怖い話です。