Aluma
2024/12/07 09:13
雨の中の慾情 試写会
冒頭の怒涛の映像が流れてきて、一つ一つ意味があるのだろうかと思いを馳せていると
急にレトロなタイトル
そして、雨のシーンで映画に引き込まれる。
その女性との恋愛物語が進んでいくのかと思いきや、意外な展開に。
(c)2024「雨の中の慾情」製作委員会
そして、物語が進むにつれて、いつの時代なのか、どこの国なのか、懐かしさと共に、登場人物たちにも少しずつ違和感が生じてくる。
人は相手を捉える時にどう自分に落とし込むか
その人が自分にとって敵なのか、味方なのか
愛する人なのか憎むべき人なのか
その人の姿形、言動、仕草、職業、着ているもの
それは本人から見えている世界であって、その人そのものでは無い。
でも、事実なんてどうでも良い
本人にとってはそれが相手に対する現実なのだ。
私たちの心の中は顕在意識が3〜10%
潜在意識が90〜97%を占めていると言われている
つまり私たちは、ほぼ無意識の世界で生きていると言える。
その無意識の中で私たちの心の奥底に潜んでいる感情や考えが、自由に表現出来る世界があるとすれば、相手を、そして自分を、どう自分の世界の中に登場させるのだろうか。
(c)2024「雨の中の慾情」製作委員会
ある時を境に、自分には異世界だったこの物語が、誰しもが経験している事の様に身近に感じる。
私はそれを知った時にもう一度最初からこの映画を見直したくなった。
きっとこの映画を観た多くの人が、その事実を知った時に人と語りたくなるだろうし、その体験を自分自身がした時にこの映画をつい思い出すだろう。
雨の中の慾情
タイトル通り、慾と情に溢れた性と生の物語
「一番欲しいものは手に入らないんだ」
全てを知った時に、この主人公をただただ抱きしめたくなった。
11月29日(金)TOHOシネマズ日比谷
ほか全国公開
コメントする