東宝特撮「妖星ゴラス」と「海底軍艦」が見れる~
午前10時の映画祭で「妖星ゴラス」と「海底軍艦」が観れます。
4Kによる再現で、パースペクティブステレオという疑似ステレオが4チャネルステレオで再現され、
画像も4Kによるレストアがされています。
テレビ放映で何度も観ているんですが、
ここはスクリーンで観るべし、と思い劇場へ2日連続で行きました。
この特撮映画は大人向きを装いながら、東宝特撮として必要不可欠な怪獣が出てきます。
(内容的には必要ありません)
今回はこの2作品は東宝が誇る怪獣による都市破壊ではなく、
ともに人類滅亡の危機に挑むお話です。
★「妖星ゴラス」
褐色矮星接近による地球存亡の危機が訪れ、
そのため南極に巨大ジェット噴射器を建設して、地球の軌道を動かしてゴラスの衝突を回避しようと世界中の叡智を結集して、この難局に挑む姿を描きます。
国連の会議場など巨大なセットが登場します。
見せ場は南極大陸に建設される基地です。
これをCGのない時代なんで、家内制手工業による特撮で見せていくのです。
画面でつくりものは明白ですが、ここで、とんでもない巨大ステージにミニチュアがつくられて、
その工事現場が再現されます。このスケール感をスクリーンで観ることで体感できます。
CG合成にはない、何とも言えぬ味わいを感じのですが、初めて見る人にはどう思うのでしょうか?
★「海底軍艦」
ムー帝国というかつての文明都市が海底に生き残っていて、地上制覇のため全世界に降伏せよ!と恐喝してきます。(スペクターより強烈!)
それに対抗すべきは密かに建造された海底軍艦!
それを率いる神宮寺大佐に出動を要請します。
この神宮寺大佐は幻の潜水艦伊400号の乗組員で、
戦死したと思っていたら、生き残っていて、謎の島で陸海空を航行できる海底軍艦とを建造していたのです。しかし彼らの目的は大日本帝国復権のためと…
この骨の髄まで軍人が染み込んでいる神宮寺大佐たちを今は世界平和のために戦うんだと、説得され
ムー帝国に挑むって話です。
*伊400号は兵器マニアにはよく知られている潜水艦で、艦上攻撃機を3機搭載しています。
これでパナマ運河を攻撃して、米軍の航路をつぶそうとしていたのですが、
なにせでかい潜水艦ですぐ見つかってしまったんです。
米軍は拿捕しますが、このメカに驚いたそうです。
なんと帝国軍人対古代文明、全滅品種同士の戦いなのです。
この2作品には円谷英二がのちに手掛ける「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「マイティジャック」に登場するメカや怪獣に引用されています。「サンドバード」も入ってます。
また「宇宙戦艦ヤマト」、「沈黙の艦隊」や「アルマゲドン」、「ディープインパクト」など後年の作品にも影響を与えた?なんてふと空想してしまいました~
音楽は「海底軍艦」はいつもの伊福部先生、
「妖星ゴラス」は全日本合唱連盟理事長だった石井歓先生です。
どちらもリアリズムに全く欠ける作品ですが、
ともにゴジラにはない特撮が展開されます。
これを劇場で体感していただきたです~
上映期間は残り僅かですが・・・・
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投稿を表示「妖星ゴラス」の音声はパースペクタ(疑似ステレオ)を4ch化したわけではありません。
最初から4ch立体音響で録音されていました。日本初のドルビーステレオ作品「連合艦隊」以前には、4ch作品は日本ではたったの19作しかなく、そのうち15作が東宝で、特撮では「モスラ」「キングコング対ゴジラ」「世界大戦争」と本作の4本だけです。
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投稿を表示内容的に必要のない(笑)『妖星ゴラス』の怪獣「マグマ」は、『ウルトラQ』の「トドラ」ですよね?(牙が小さくなった?)やっつけるのは『ウルトラマン』の「ジェットビートル」ですよね?
ウルトラマンの時よりもレーザー光線が”きれい”だったような気がします。
妖星ゴラスは、よく日曜日の夕方にテレビでやってて、かじりついた記憶があります
南極のジェットで地球を動かした後、「こんどは北極にジェットを設置して、戻さなあかんなぁ」的なことを言ってたような気がします。今となっては、そんなあほなって感じですが、面白い映画でした。東宝特撮では『空の大怪獣 ラドン』と双璧です!
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投稿を表示これは本当に劇場で見る価値ありの作品ですね!
といいつつ、まだ『妖星ゴラス』は劇場未見なのですが・・・
『海底軍艦』は本当に昔オールナイトで劇場で見て大感激した作品!
素晴らしい映画なので、是非劇場体験してほしいですね!