cine-ma
2025/08/18 01:26
2025年に観た映画(38) 「劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来」

劇場版としては前作の公開から5年。TV版でその後のエピソードを綴り、いよいよ最終決戦となる無限城編が幕を開けた。その衰えを知らぬ凄まじい人気が、他作品を観賞する客に相当な迷惑を及ぼす状況が夏休み中続きそうな勢い。この日のIMAX上映も満席。売店には長蛇の列ができていました。
観賞前に娘の本棚に並ぶ原作を1巻から16巻まで読み返し、続いてTVアニメの「柱稽古編」最終話を観賞。無惨が産屋敷邸を訪れるシーンに痺れました。これだけで劇場版への期待が高まる。
原作の構図、台詞を忠実に再現しつつ、アニメーションのダイナミズムを肉付けする。原作ファンの支持も得ながら、新たなファン層も獲得する秘訣がここにある。もはやTVだ劇場版だといった公開手段にも左右されない“鬼滅クオリティ”、ufotable恐るべし。
炎柱煉獄杏寿郎の仇、上弦の参との死闘までが描かれた第一章は、正直アニメーションとしての“上積み”は期待した範疇というか想定内止まり。死闘の後に訪れる猗窩座の過去のくだりは、155分という長尺さの中でやや冗長にも感じられたものの、原作の忠実なる再現をルールとする以上はやむなし。とはいえ神様(原作者)が狛治に与えた壮絶な人生に、私も娘も涙が止まりませんでした。
繰り返し読み返すことが容易な漫画の世界。結末のわかった物語を高次元の表現方法で最高の追体験をさせてくれるのが、アニメ版「鬼滅の刃」の魅力。残り2作も唯々楽しみでしかありません。
№38
日付:2025/8/11
タイトル:劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
監督:外崎春雄
劇場名:109シネマズ湘南 シアター10 <IMAXレーザー>
パンフレット:あり(¥1,000)
評価:6







- Introduction/Story
- アニメ「鬼滅の刃」の軌跡
- CHARACTER
- ufotable Production Notes
- 総作画監督・作画監督修正集 一
- インタビュー 花江夏樹 × 櫻井孝宏
- インタビュー 下野紘
- インタビュー 早見沙織
- 総作画監督・作画監督修正集 二
- 太陽が昇らない世界/残酷な夜に輝け
- クレジット

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