『プレデター バッドランド』- まさかの“ハートフル”ドラマ!? “侍”と化したプレデターに心奪われる。
「完璧なる強者主義」を掲げるプレデター一族。そのお家騒動に巻き込まれた一人の狩人が、新たな絆を紡いでいく――。
正直、こんな『プレデター』は観たことがありませんでした。 今までの作品では描かれることのなかった狩人の「内面」に焦点を当てた、まさかのハートフルなドラマ。この、アクションと人間(?)ドラマというアンバランスな組み合わせが、逆に私の活劇心を最高に高ぶらせてくれました。
あらすじは、一族の内部抗争により、危険な惑星での「狩り」を命じられた一人のプレデター。最強の獲物を求めて降り立ったその星で、彼は星独自の猛獣たちや、容赦ない自然の脅威と悪戦苦闘を繰り広げる。その死闘のさなか、彼は一体のアンドロイドと出会い、種族を超えた奇妙な絆を育んでいく。
プレデターの”侍道”。アンドロイドとの友情
本作最大の驚きは、プレデターの「内面」が深く描かれたことです。 特に、下半身を失ったアンドロイドや、出会った可愛らしい(?)生き物と、創意工夫を凝らしながら共闘していく姿。そこには、ただの殺戮者ではない、強さと誇り、そしてある種の優しさがありました。その姿は、私にはどこか日本の「侍道」にも通じる、孤高の精神のように感じられました。
「狩る者」から「狩られる者」へ。息つく間もない激闘
今までのプレデターは、常に完璧なハンターでした。しかし、本作の主人公は違います。 次から次へとアクシデントに見舞われ、息つく暇もない。強大な敵を前に苦戦し、時には「狩る者」から「狩られる者」へと立場が逆転してしまうのです。この絶体絶命の状況が、今までのシリーズになかった新鮮な緊張感を生み出していました。
楽しさてんこ盛り!これぞSFアクションのフルコース
プレデターの魅力は、その多彩な戦い方にもあります。 自然の植物や猛獣とのサバイバル戦、無機質なロボットとのメカ戦、そして武士のように戦術(形)を駆使したバトルまで、まさに「てんこ盛り」。SFアクションファンが観たいものが、すべてここに詰まっています。
大画面で“プレッシャー”を感じろ!
SFアクションを心ゆくまで楽しみたい人には、絶対にもってこいの映画です。 この迫力、そして主人公が追い詰められていく“プレッシャー”は、大画面と大迫力の音響があるスクリーンでこそ最大限に楽しめます。ドキドキ感が欲しい方、間違いなしの一作です!