村松健太郎
2025/09/17 14:38
たった10秒に込められた物語『ひゃくえむ』

“独特の生々しさ”を感じさせる画作りだなと思ったら“ロトスコープ”の手法を採っていた。実写から起こすこの手法は通常のアニメとは違うリアリティを感じさせてくれる。
映画は才能を持つ者、持たらず者、途中で得た者にが“走り続ける事”を描いている。たった100メートル、10秒の間の物語でありながら濃密な空気で満たされている。
物語の時間が大胆に省略されて一気に数年飛ぶのも映画ならではの演出方法と言えるだろう。松坂桃李、染谷将太ともにこれまでも声優業をこなしてきた実績があるので安心して見ていられる。多種多様なキャラクターが登場して飽きさせないが中でもベテランランナーの海棠が津田健次郎の声も相まって実に魅力的だった。
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
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投稿を表示たまたま聞いていたラジオから漫画の原作者の方がひゃくえむの話をしていて有名な漫画家の方なのかなと聞いていたらち。という名前の聞いたことある漫画がでてきて興味を持ちました。
ひゃくえむはたまたま実家で世界陸上の100M走を観ていてフライングしただけで失格なんだと衝撃を受け、失格になってしまった選手の後の人生が気になり、これは漫画したら面白そうだと漫画を描いたそうです。
原作者の方も実写化を絶賛していました。
ちなみにその後描いたのは家「ち。」という漫画です。
「ち。」は聞いたことがありました。