ポール・マザースキー監督の自伝的映画 ~グリニッチ・ビレッジの青春~
🎦グリニッチ・ビレッジの青春🎦
【NEXT STOP, GREENWICH VILLAGE】
1976年 アメリカ 112分
監督:ポール・マザースキー
出演:レニー・ベイカー 、 シェリー・ウィンタース 、 エレン・グリーン 、 クリストファー・ウォーケン 、 ジェフ・ゴールドブラム 、 ロイス・スミス 、 アントニオ・ファーガス 、 ルー・ジャコビ
本作は生涯には一度は見ておくべき映画かと思います。
ポール・マザースキー監督の自伝的映画です。1953年にニューヨーク市マンハッタンにあるグリニッチビレッジに集う芸術家や役者を夢見る若者たちのほろ苦い青春映画です。
主人公のラリーは役者を目指してこの街にやってくるもなかなか芽が出ず、稽古の合間に健康ジューススタンドで働く毎日。恋人のサラは学生なのか?何をしている女性なのか最後まで不明でしたが、二人はラブラブなるも、妊娠したことから二人の関係は微妙にすれ違っていきます。他にもラリーと同様に何者かになろうと何かを目指す若者たちの悲喜こもごもが綴られていきます。画家であったり、詩人であったり、音楽家であったり、彼らには夢があったのです。藻掻いて足掻いてみたものの、結局何者にもなれない人たちがこの世界ではほとんどなのでしょう。そんな恋も夢も一生懸命だったあの頃を回顧する監督のノスタルジーを感じさせる秀作です。
ラリーを演じたレニー・ベイカーは繊細な心の持ち主である演劇青年を見事に演じていました。本作以降にはこれといっためぼしい出演作品は見当たらないと思ったら、1978年に甲状腺癌のため手術を受けるものの、役者にとって致命的な声帯を失うことになりキャリアを絶たれたそうです。その後癌が再発したのか1982年に37歳の若さで亡くなっています。そんな彼の生い立ちを思い越しながら本作を鑑賞すると、さらにほろ苦い気持ちになることでしょう。
そしてポール・マザースキー監督といえば、私が思い起こすのはやはり1974年の作品「ハリーとトント」。こちらも名作でしたね。
孤独な老人ハリーと愛猫のトントとのおんぼろ車で旅をするロードムービー。一期一会の出会いに心が揺さぶられる作品です。夕陽が美しいラストシーンも忘れられません。
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投稿を表示知らない作品でしたが、とっても良さそうで気になります✨
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