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京介 バッジ画像
2025/12/14 13:53

ロボット大襲来

ロボット大襲来

 1954年 アメリカ 原題:Target Earth

スタッフ 監督:シャーマン・A・ローズ 製作:ハーマン・コーエン 原案:ポール・W・フェアマ

     ン 脚本:ジェームズ・H・ニコルソン、ワイオット・オーダン、ウィリアム・レイナー

     撮影:ガイ・ロー 音楽:ポール・ダンラップ

キャスト リチャード・デニング、キャサリン・クローリー、バージニア・グレイ、リチャード・リ

     ーブス、ロバート・ローク、モート・マーシャル、アーサー・スペース、ウィット・ビッセ

     ル、ジェームズ・ドレイク、スティーブ・ペンドルトン、ハウス・ピータースJr ほか

ノーラ・キング(キャスリーン・クローリー)がある朝目覚めると、街はゴーストタウンになっていた。途方にくれるノーラの前にフランクと名乗る男(リチャード・デニング)が現れる。取残された人々は、金星から送られた巨大殺人ロボットから逃れつつ真相を探る。

SFブームとなった1950年代は、ロボットが登場する映画も多く作られ、「地球の静止する日(1951年)」「禁断の惑星(1956年)」などの名作もあるが、ほとんどの作品は低予算丸出しのB級映画でその内の1本だ。「黒死館の恐怖」(’58)や「金星人地球を征服」(’56)など数多くのSFホラー映画を世に送りだしたAIP映画の礎を築いた事でも知られる名プロデューサー、ハーマン・コーエン。その彼が初めて単独で制作したのが本作「Target Earth」である。SFファンの方はこのロボットのPhotoを何度か眼にしているのではと思うが、この作品はそんな方達のコレクターズ・ムービーかもしれない。"大襲来"とはなっているが、出てくるロボットは一体だけしか出てこない。ヨタヨタと歩くのもやっとのロボットが階段を登るのが最大の見せ場。前半はミステリ仕立てで面白いが、後半になると物語とはまったく関係ない人物が割り込んでくる。そのためか、 ロボットが動いているのが10分くらいしかないのが残念だった。

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