ストーリー

「ワン・ファイン・デイ」（1996年）のサウンドトラックは、マイケル・ホフマン監督のロマンティック・コメディを彩る、軽快で心温まるアルバム。ミシェル・ファイファーとジョージ・クルーニー演じるシングルペアレントの出会いと恋を、ジェームズ・ニュートン・ハワードの優しいオーケストラスコアが支える。ナタリー・コールの「This Will Be (An Everlasting Love)」は、アップテンポなジャズポップで二人の慌ただしくもロマンティックな一日を象徴。エラ・フィッツジェラルドの「Isn't It Romantic」やヴァン・モリソンの「Have I Told You Lately」など、クラシックなラブソングが90年代のニューヨークの雰囲気を彩る。全体として、映画のユーモアとロマンスをバランスよく表現したサウンドトラックだが、単体では一部曲がやや散漫に感じることも。都会的な恋物語の温もりを音で楽しむ一枚。