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DISCASレビュー

マスクド
2024/12/10 22:16

天気の子

タイトルと「今から晴れるよ」という台詞だけが独り歩きして、その実態を知らないという人も多い作品だと思います。私がそうでした。

いざ、作品が始まってみると、家出少年の主人公がアルバイト探しに奔走したり、ヒロインがお金欲しさに水商売(もっとやばいのかもしれない)に手を出そうとしてたり「あれ、思ってたのと違う……?」となりましたが、ヒロインの雨を晴れに変える力で商売を始めたあたりから、段々と思っていた通りの少年少女の青春といった雰囲気になっていきます。

ただヒロインの力に代償があることが判明したり、主人公の家出や拾ってしまった銃がきっかけで警察に追われる身になったりと、不幸が重なり大変なことになっていきます。

この作品に登場する大人はその大多数が主人公にとって敵のように描かれていると感じます。主人公を転ばせた水商売の男を始めとして、陰口を叩くだけで助けてくれない傍観者や銃を持っているとはいえ子供の主人公に対して銃を向ける警察、味方だと思っていた人も保身のために主人公を追い出す。しかし、大人の対応は冷静に考えると当たり前なものがほとんどであり(転ばせた男はおいておいて)、15~6歳の子供達からしたら大人なんてみんな敵に見えるのかもしれないと感じました。

最後にカテゴリをどうするか悩みましたが、色々考えた末にこの作品は世界の都合より自分のエゴを優先する子供達の青春の話だと思ったので、「甘酸っぱい」とさせていただきました。

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