戦慄!プルトニウム人間
戦慄!プルトニウム人間
1957年 アメリカ 劇場公開:1994年4月30日
スタッフ 監督・製作:バート・I・ゴードン 脚本:バート・I・ゴードン、マーク・ハンナ
製作総指揮:サミュエル・Z・アーコフ、ジェームズ・H・ニコルソン
キャスト グレン・ランガン、キャシー・ダウンズ、ウィリアム・ハドソン、ジェームズ・シーイ、
ラリー・ソアー、ラス・ベンダー、リン・オズボーン ほか
グレン・マニング陸軍大佐(グレン・ランガン)は、プルトニウム爆弾の演習中に誤って被爆してしまう。婚約者のキャロル(キャシー・ダウンズ)も病院に駆けつけるが、彼は全身に大やけどを負ったにもかかわらず、奇跡的に命をとりとめた。それどころか、翌日には全身の皮膚が元通りに再生していた。マニングは回復後、一日に2~3メートルずつ成長し始め、軍の機密事項として基地に隔離された。キャロルは巨人となった彼と再会し、彼の細胞交代のバランスが崩れた結果、急成長したことを知る。リンストロウム博士(ウィリアム・ハドソン)ら科学者たちが治療法を研究したが、彼の心臓はほかの器官の成長に追いつかず、早く成長を止めなければいずれ死亡することが明らかになった。自暴自棄となったマニングは基地を抜け出し、ラスベガスの町に姿を現す。

巨大生物の登場するB級映画を次々と製作したバート・I・ゴードンの代表作で、ゴードンは本作で、製作・監督・脚本・特殊効果を兼任した。"ゴジラ"や"放射能X"を例にとるまでもなく、核兵器の恐ろしさをその影響で巨大化した生物に置き換えて表現するのはモンスター映画の常套手段である。"プルトニウム人間"もその例には漏れないが、ただ巨大化するだけでなく、主人公・マニング中佐の精神的な葛藤を描くことにより、巨大化という異形の姿に変わっていくことへの恐怖の表現を狙っている。
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投稿を表示ホントに京介さんは私の守備範囲と共通する好みをお持ちですね。見つけるたびに楽しくなってしまいます。
本作はB級SFやら怪奇映画やら犯罪物を量産していたAIP作品ですね。様々な監督が低予算で製作した映画を配給しておりました。
監督のバート・I・ゴードンは名前の頭文字と、生物をでっかくする映画をたくさん撮ったので「ミスターB.I.G」と呼ばれておりました。本作はでっかくなるのが人間なので社会に居場所がない主人公の苦悩が終盤の大暴れでカタルシスを感じるほどでした。人気があったと見えて死んだと思われていたマニング大佐が実は生きていたという『巨人獣 プルトニウム人間の逆襲』なる続編が作られました。