DISCASレビュー

カッツ
2025/11/16 07:12

キリングミーソフトリー

『キリング・ミー・ソフトリー』は、衝動的な恋と謎めいた人物との関係を描いた、官能的かつ緊張感あふれるラブサスペンスである。

10数年前、午後のロードショーで無修正のまま放送された際には、赤裸々な性表現に驚かされた記憶がある。しかし近年では、同じ枠で再放送されるたびに、過激なシーンは編集され、よりマイルドな印象になっている。時代の変化とともに、放送基準も変わってきたことを感じさせる。

物語は、若い男女が偶然道で目を合わせた瞬間に恋に落ち、すぐに体の関係を持ち、結婚へと突き進むという衝撃的な展開から始まる。しかし、夫となった男性には謎が多く、やがて妻は「もしかしたら殺人犯なのでは?」と疑念を抱き始める。愛と疑惑が交錯する中で、物語はサスペンスへと深まっていく

映像や演出はスタイリッシュで、官能的な描写と心理的な緊張感が絶妙に組み合わさっている。物語の展開はやや突飛ではあるが、観る者を引き込む力があり、上質なラブサスペンスとして楽しめる作品だった

コメントする