DISCASレビュー

カッツ
2026/01/09 08:27

シービスケット

2003年製作 スパイダーマンのトビー・マグワイアが主役

1930年代、大恐慌のただ中。良血ながら競走馬としては才能がないと見放されたシービスケットと、その目の奥に潜む力を見抜いた調教師。不遇の時代を生き、片目を失った騎手。そして家族の不幸を抱えたオーナー。映画は、彼らそれぞれの人生を丁寧に描きながら、荒んだ時代にあってシービスケットが“希望の象徴”として人々の心をつかんでいく過程を映し出す。

小柄な体で懸命に走るシービスケットに、観客もまた自然と声援を送りたくなる。やがて三冠馬との一騎打ちに挑み、見事に勝利を収める。そのレースのラジオ中継は全米を熱狂させ、レース当日は国中が半日休暇になるほどの社会現象となった。

圧巻は、やはりそのレースのシーンである。実際のレースを忠実に再現したと言われ、CGを使わずに馬の疾走を描き切った映像は圧倒的な迫力を持つ。馬が駆ける姿の美しさ、力強さが画面から伝わり、観る者の胸を熱くする

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