カッツ
2025/11/25 07:33
お葬式
1984年、伊丹十三監督、主演:山﨑努・宮本信子・菅井きん)は、厳粛な儀式である葬儀を題材に、初めて葬式を執り行う家族と周囲の人々が右往左往する姿をコミカルに描いた作品である。暗い印象を与えるタイトルにもかかわらず、作中には笑いが溢れ、そのギャップが大きな話題を呼んだ。
当初、題材の不謹慎さからメジャー映画会社は配給を断り、公開前の期待も薄かった。しかし、予想を覆してヒットを記録し、最終的にはATGの親会社である東宝の番線に乗って全国公開されるに至った。葬儀という重いテーマをユーモラスに描き出した点は、伊丹十三監督の独自性を強く印象づける。
印象に残っているのは、高瀬春奈のヌードシーンである。物語全体の流れからすると必然性に疑問を感じたが、当時の映画の作り方や観客へのサービス精神を象徴する場面とも言えるだろう
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