k.a
2025/07/16 07:31
ブルー・ベルベット / サントラ 洋画オリジナル
「ブルー・ベルベット」(1986年)のサウンドトラックは、デヴィッド・リンチ監督のネオノワール・ミステリー映画を彩る、アンジェロ・バダラメンティの不気味で魅惑的なスコアが特徴。カイル・マクラクランとローラ・ダーン演じるジェフリーとサンディが、郊外の裏に潜む闇を暴く物語を、バダラメンティのジャズとオーケストラが融合した音楽が幻想的に演出。「Main Title」は、静かな不協和音とメロディでリンチの独特な世界観を確立。ボビー・ヴィントンの「Blue Velvet」やロイ・オービソンの「In Dreams」は、50~60年代のポップが持つノスタルジーと不気味さを強調し、ドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)の悲劇性を際立たせる。ジュリー・クルーズの「Mysteries of Love」は、夢のようなボーカルで愛と危険の二面性を表現。全体として、映画の美と狂気を音で体現した名盤で、単体でもリンチの美学を堪能できる。不穏で詩的なサウンドトラックを求めるリスナーに最適。
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