DISCASレビュー

『西施 呉王暗殺』（2023年、中国、原題：西施新传）は、ダイ・イーリン監督による歴史サスペンス映画。中国四大美女の一人、西施（ツァオ・シーユエ）の復讐劇を描く。紀元前494年、呉に敗れた越の勾践王（トゥン・ヤン・リン）が奴隷となり復活を狙う中、呉に父を殺された西施が軍師范蠡（イン・ハオミン）の計略で呉王夫差（ルオ・リクン）の宮廷に踊り子として潜入。夫差の寵愛を得ながら暗殺の機会を伺う。

感想：春秋戦国時代の「呉越同舟」や「臥薪嘗胆」を背景に、西施の美貌と復讐心が織りなす宮廷の謀略はスリリング。ツァオ・シーユエの妖艶な演技と豪華な衣装が目を引き、范蠡との駆け引きが緊張感を高める。