取材・イベント

ゆちゃん
2025/07/02 16:21

自分の生き方は自分で決める。『愛されなくても別に』

こんにちは。ゆちゃんです。
お久しぶりになってしまいました。

今回はDiscover usさんにご招待いただき一足先にオンライン試写で
愛されなくても別に』を観ました。

南沙良ちゃんの闇がある演技がとても好きなので楽しみにしていた作品。
思っていた以上に苦しく切なく“愛”について改めて考えさせられる映画でした。
 

『愛されなくても別に』

 

Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

上映公開日:2025年7月4日
監督   :井樫 彩
脚本   :井樫彩/イ・ナウォン
原作   :武田 綾乃

あらすじ


Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

大学生の宮田陽彩(南沙良)はシングルマザーで育ててくれた浪費家の母親に代わって学費と家計を稼ぐため、学校以外のほとんどの時間をコンビニでアルバイトをしている。
母親からは日頃から「愛している」という言葉で縛られ続けてきた。ある日、同じコンビニで働く派手な見た目の同級生・江永雅(馬場ふみか)の父親が殺人犯だという噂を耳にする。
他の誰かと普通の関係を築けない、友達を作ることをしなかった陽彩は雅と出会ったことによって2人の関係が変わっていく。

 

浪費家の親の元で育った陽彩


Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

同居する母親が浪費家なのもあり、大学生らしくお洒落をしたり友達と遊んだりする時間もなく、学費と家賃を稼ぐためコンビニでのアルバイトに明け暮れる日々。生きていくために自分の時間を犠牲にして働き続ける陽彩の生き方は本当に正しいのか。自分の感情を押し殺してでも大学生活とアルバイトを両立してお金を稼いで家事をして…
母親からの「愛してる」に縛られ“母親”という存在から離れられないでいる陽彩を観ていてとても辛かった。そして、陽彩演じる南沙良ちゃんの感情をグッと抱え込む演技が観ていて辛くなるほど引き込まれた。

 

父親が殺人犯という噂がある雅


Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

見た目は派手で普段はイヤホンをして人を寄せ付けないオーラが出ていた雅ではあるが、幼い頃に父親からの性暴力、母親から身体を売るように強要されていた人生を送っていた。誰よりも辛く苦しい壮絶な人生を「ネタ」だと話す雅に陽彩は自分の方がマシだと思っていた。
大学生となっては一人暮らしができるし親から離れられるけれど、幼い頃から性暴力を受け帰る場所が一つしかなく、家族から離れることができなかった雅。雅が育ってきた環境と抜け出せない窮屈さに話を聞いて苦しくなった。幼いながらも切っても切れない家族の縁に耐え続けていた雅を思うと親って、家族ってなんだろうと思う。


陽彩と雅2人の友情


Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会

陽彩と雅のそれぞれが抱える親の問題は深く辛く心にズシッとくるような重たいストーリーではあったけど、"不幸”ということに対して吐き出してる雅の姿に「話さないと元が取れない」といった雅の言葉がすごく印象的だった。
きっかけは何であれ少しずつお互いが心を開いて友達として友情が芽生えていく瞬間が少しずつあって、その過程が見えているのがとても良かったし、絶望のなかで人生に期待することなく生きてきた陽彩にとって、雅は唯一心を開ける存在になっていったのも良かった。

会話をしていて何気ない一言、ちょっとした一言が印象に残る言葉が多くて、その一言だったりが、この重たいストーリー展開で一筋の光となっていた。

重たいストーリーではあるけれど、重たい荷物を下ろせる場所があって、そっと寄り添ってくれる「友達」がいるっていいな。と改めて感じた映画でした。

毒親の存在はどうしても重たく辛く切ない作品にはなってしまうけれど、それ以上に“友達”の存在が大きい作品だと思うぐらい陽彩と雅の2人の関係性がとても良かったです。
最後の終わり方が陽彩と雅の距離がぐっと縮まっていて「友達」という言葉がピッタリと当てはまる感じがあって、2人の関係性がより見えてとても好きなシーンでした。


2025 年7 月4 日 新宿ピカデリーほか全国ロードショー!
 

主題歌:hockrockb「プレゼント交換」(TOY'S FACTORY)
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ



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